こちらでは「現場改善の3段活用術案」を述べさせて頂きました。

第一段:社員教育(啓蒙)の重要性
第二段:課題を一緒に解決までコミット
第三段:課題は解決できる人(会社)に任せる

しかし、ここはまだゴールではありません。
もう一歩突っ込んでその次のお話を展開したいと思います。

中小企業製造現場の業務改善は○○が主流に

IoT専門家(自称)として、先ずはIoTをゴール(照準)を合わせてお話をします。

その1:設備技術部門のアウトソース会社の設立

ここは別のブログでも報告済ですが、改めて。

大企業(メーカー)であれば、円卓な予算と人員規模、専門家の教育、リクルートも含め
設備技術部門(又は設備技術部門)等を有しています。

製造現場の設備の点検から定期交換、部品手配、故障時のメンテナンス修理、改造
会社によってはもう一歩踏み込んで設備保全から予知予防保全まで行う専門家集団

この様に、設備を知り尽くした専門家(設備オタク)がパーツ手配から改造や基板配線(半田修理)
まで実施しています。

しかし、同じ規模を中小企業に組織化しようとすると・・・
可能でしょうか?

現実的では無いですね。
では、どうするか?

大手企業で設備技術に精通した専門家を集めましょう。
そうは言っても簡単には無理ですよね(現役では・・)

では、現役を引退した企業OBの専門家を集めましょう。
*古い技術で有効か?と思うかもですが、今まさにメンテサポートが必要な設備は10~20年前の設備が現役です。

もう少し付加すると
加工設備は様々な機構やメーカー様々で、それを保守管理をするのは難しいと思うでしょうが
設備を単体で見た場合は、車と同じで意外にシンプルです。

車:車体、エンジン、電子制御回路
加工設備:駆動部(プレス、カット、曲げ、射出)、モーター、電子制御回路

かなりシンプルではありますが、大きく分類すると上記内容で動いていて
中でも、機構のオリジナル部分の多くは駆動部になります。

駆動部はメーカーオリジナルが多いので、部品供給はメーカー手配になりますが
故障の多くはその他のモーターや電子制御回路(基板)系が多いです。(焼付け、ショート等)

この様に捉えると、これらは汎用部品でも規格が合えば修理が可能になります。
そうです、専門家とは修理は当然ですが、製品図面を見ればある程度の同等部品手配から修理までが可能な方々です。

逆を言うと、この図面を見て修理できる方が今の若い人よりも、専門家企業OBの方の方が
圧倒的に強いと言う訳です。
(最新のコンピュータ制御系やPCは苦手な人も多いですが)

この方々をリクルートして、設備保守のメンテ会社(おじさん株式会社化)して

先ずは、10社位の設備単位で保守契約をさせて頂きます。

例えば、プレス機10台*10社で100設備を定期メンテから行い、徐々に機械の機構を理解して行きます。
徐々に、設備種類を増やして、専門家の知識も高めて行きます。

知識と現場経験を詰めれば、どんどん深い要求にも対応が可能になります。
交換部品や汎用パーツの情報も共有する事で、各社が別々のパーツを管理することなく

お互いで流用させていただく事も可能です。(もちろん故障時は緊急なのでパーツを持っている会社には多少のマージンを与えても大丈夫です)

顧客側もメーカー保守の切れた設備を後生大事に使用し、いつ故障で廃棄になるか不安です。
故障してもメーカー対応がどこまでやって頂けるか不安です。
パーツ管理も自社だけでは賄い切れません。

設備技術のアウトソース化案です。

その2:設備保守管理のセントラルIoT化案です。

その1の設備技術のアウトソース化が出来れば次の展開です。

一度、IoTが中小企業で何故進まないか?を再定義します。
・IoT予算の関係
・IoTで収集したビッグデータの使い方が分からない
・IoTで収集したビッグデータが活用出来
ない。

総括すると、予算も問題とデータ活用のイメージが掴めないので
費用対効果が見えずにとん挫す
る・・・このようなケースが大多数です。

そこで、その2のセントラルIoT化案です。

中小企業ではまだまだ情報を外に出すのを嫌がります
ここは秘密保持契約(NDA)で公開範囲と秘匿契約を結びます。

その1で契約した企業の装置から順次IoT接続を進めて行きます。
セントラルIoT化する事で、接続ハードの費用が劇的に下がります。
一社単位では無理ですが数百単位が集まれば単価は格安になり
ます

これは、一時的にアウトソース会社が借入や出資等でハード&ソフト費用を賄います。
企業さまには貸出の月額課金(サブスクリプションモデル)で提供させて頂き

サブスクリプション方式はビジネスモデルの1つ。利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用権を借りて利用した期間に応じて料金を支払う方式。

企業の費用の問題(IoT化費用)を解決します。
そうして集めたデータはもちろん、企業にもモニターして頂きながら
セントラルIoTとして監視致します。

そこには、専門家(品質管理のプロ)の出番です。
MTBF・・平均故障間隔。故障と故障の間の時間。
MTTR・・平均修理時間。復旧・修理にかかる
時間

等の分析に活用して、設備の異常モードをお客様と共有します。
単なるIoTのビッグデータをお客様の求めている形に加工して提供させて頂きます。

こうする事で、データに価値が付き二次活用が可能になります。
故障モードを感知する事で、プッシュ型の設備メンテも可能になります。

昔で言う、コピー機を電話回線につなぎ、インクトナーが切れるとメーカー営業が取り換えに来るモデルがそのまま活用できるイメージです。

この二点が実現する事で

お客様メリット
・安心して生産作業に専念できる。
・保全パーツを共有化出来る事で在庫管理が削減出来早い対応が可能
・格安でIoTの導入が可能になる

設備技術会社(おじさん株式会社)メリット
・企業OBの経験則が活き、新たな雇用の創出が出来る
・経験を積む事で技術継承も可能になる
・中小企業向けのIoTロールモデルになる。(全国展開も可能)

この様な実現も近くなってきました。
着々と協力者や賛同者を募りながら進めて行きます。

このニュース記事がベース案です。

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