最近のデジタル話題の中で「脱〇〇」が増えております。
私自身もデジタル推進派なので大歓迎の「脱〇〇」ですが

これら「デジタルorアナログ」の対立軸だけでは越えられない壁もあります。

「デジタルorアナログ」議論は歩み寄れないのか

この話題の際にやり玉に上がるのが「高齢者」や「デジタル苦手」
のレッテル張りから始まり、分断につながっております。

行政サービスなどは「平等」を基本にしているので
便利な多い方に合わせるのでは無く、不便でも従来通りを残さず
と言うのが正しいのかと思います。

実はこの「平等」と「全体最適」には落し穴もあり
余計に「分断(不満)」を助長している危惧もあります。

「便利な世の中にするにはアップデートも必要」
「従来通りで何も不便に感じていないので変化は不要」
「一部のデジタル苦手者のおかげで会社や行政のデジタル化が進まない」
「何でも何でもデジタル化、苦手な我々に強要しないで」
これらは年代には関係なく、今日もどこかでこの様な論争が起きております。

デジタル推進派の意見としては

「今が便利になると言うより、今進めておく事で有益なサービスがつながり
(連携)出来てより便利な世の中になる」と言う将来に向けた希望

デジタル反対派の意見(色眼鏡ですが)

「知らない事への不安、今が良いから良い、自身にメリットが薄い」
など内向き思考な感じがしております。

では「デジタルorアナログ」ではこの論争について
・分断を助長して、二極化を進めて「差別」すべきか
・お互いを尊重して「区別」すべきか
こんな議論がされるべきなのかもと考えます。

「デジタルorアナログ」の処方箋

今後益々格差は広がって行くでしょう。(これは間違いないです)
多少の歩み寄りはあっても大きなブレークスルーが無いと難しいです。

「差別」では無く「区別」して進めるです。
「デジタル苦手な方が多いので平等のためにアナログ残します」
では無く
「デジタル化を進めます、一部アナログ派の方はアナログ対応で進めてください」
「デジタルが便利と感じた時点でデジタルに歩み寄ってください」

少し矛盾しますが
デジタルを推進するための「0 or 1」では無く境界線を区切ったアナログ判断
こんな進め方がスマートになるのでは無いかと考えます。

アナログ派の方にはデジタルで受けられる恩恵は享受できないけど勘弁してね。
その代わり今まで通りアナログで進めて頂いても結構です。
受け手側の体制(行政や企業)もコスト(手間)にはなりますが、
全体最適の中でも一部は残して行きます。

逆を言うと、デジタルで進められる内容なのに一部のアナログ派のために
従来通りの仕組みを残す事は避けたいです。

この様に「デジタルかアナログか」の二極化議論では無く
「基本はデジタルに寄せて行きますが一部アナログも残します」
この様な宣言を行う事も重要になろうかと思います。

宣言する事で「自身の立ち位置」も明確になります。
歩み寄るのも人、歩み寄らないのも人です。
それぞれの思惑を持った「人」が存在する場合には「平等」は難しいです。

なので「差別では無く区別」で明確に分けて進めて行く事を進めます。
そうして徐々に歩み寄る時が来る、これは歴史が証明しております。
この様な心持ちで進めて、進化をストップしない様にして行きたいですね。

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