品質管理や品質保証の研修をおこなう中
研修受講者の研修ゴールは品質の本質を学び顧客が求める品質を提供する
この辺がゴールになりえますが
この「品質」という言葉が一人歩きすると
「品質至上主義」になる危険もあります
品質至上主義が良い悪いの判断では無く
コストに見合った
「品質を見極め」品質向上を目指し改善を進める事
に意義を見出すことが重要かと考えます。
事例です。
とある大手自動車メーカーからの社外監査があり、その際にメーカー担当から
「不良削減の目標を毎年立てているが、いつになったらゼロになりますか?」
少し意地悪な質問です。
関係者がピリつく中、とある責任者が
「ゼロは目指しますが絶対はありえません、継続的改善を進めます」
一見矛盾していそうな内容ですが
これが正解です。
これをリップサービスで「3年でゼロにします」などと言ってしまうと
「コミット」になるので、達成しないと約束違反になります。
品質管理や品質保証を掲げながらも終わりがないのも品質です。
不良ゼロになっていれば既にこの言葉は無くなっているはずですね。
目指すもの設計品質
仕上がりは製造品質
この言葉を借りて品質を定義すると
「より良い品質を担保するために継続的改善を進めてゼロを目指す」
この辺に落ち着きます。
不足ではいけません、不良を見過ごし社内損失になります。
過剰でもいけません、製品価値に見合った活動で無いと社内損失になります。
要はバランスの取れた継続的改善を進める事になります
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