「OA化でペーパーレスの実現」と騒がれて久しいですが
あれから数十年、どれだけ実現したか?どれだけ増えてしまったか
結論から申し上げますと
「便利でリーズナブルな印刷」を手にしてしまった人類は
紙の無い時代には戻れないでしょうww との思いです
これは個人と言うより、企業側から見たお話です。
2022年1月から施行される「電子帳簿保存法改正」
この辺が「ペーパーレス」への呼び水になるか?
SDGsの取組みが「ペーパーレス」への誘い水になるか?
電子帳簿保存法は、情報化社会に対応し、国税の納税義務の適正な履行を確保しつつ納税者等の国税関係帳簿書類の保存に係る負担を軽減する等のため、電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等について、所得税法、法人税法その他の国税に関する法律の特例を定める日本の法律である。
Wikipedia
何かの切っ掛けにはなろうかと思いますが、かなり限定的でしょうね。
その辺の理由を考察してみます。
「紙が無くせないのは行政責任ではなく、現場の担当者の責任」
この辺の仮説を立てて考えてみます。
少し前に話題になりました「脱ハンコ」議論、ある方の一言で
多くの脱ハンコが実現しました。
一説では「行政手続きの約99%を脱ハンコ化」だそうです。
ここの全てにヒントがありそうです。
これを紙文化「ペーパー」に置き換えて見ます。
大きく分けて3分類します。
- 会議用資料、レポートなど業務で使用する紙
- 法令や行政指導で数年間保管が義務付けられている紙
- 電子帳簿保存法で定められている紙(出納書類)
業種にもよりますが(エビデンス無く勝手な思い込みで恐縮です)
上記の3分類の割合は4:5:1位かと思います。
そこで上位2項目に絞ってみます。
・会議用資料、レポートなど業務で使用する紙
これは分かりやすいですよね、個人の思いや社内文化にも左右されます
あまり行政などには左右されませんよね。
多少、会議資料などはプロジェクター活用も増えては来ましたが
基本、私も含めてみなさん紙は好きですよね。
ちょっと見るには便利で、見返すのにも便利
これに脱ハンコ出来ない企業などでは押印の嵐で
「ペーパーレスとは何事だ」と逆ギレされる事も…
これは誰の責任でもありません、紙と言う便利な物が存在する限り
絶対に無くならないでしょう。
せめて紙を省力化するために裏紙印刷程度が関の山でしょう。
思い切って「プリンター、コピー機廃止」命令でも出ない限り無理でしょう。
何かプラストロー廃止議論と同じ空気感です。
・法令や行政指導で数年間保管が義務付けられている紙
実は今回の内容の本丸はここにあります。
法令、行政指導やISOルールなどで数年間保管が義務付けられている紙文書
これが世の中の会社にどれでけあるか?多分天文学的な量と予想します
事あるごとに議論がされますが、結局は紙を段ボールに詰めて
倉庫にブッ積んでおけば事足りる事から今に通じます。
ここには個人的にも思い入れがありますので
次回に譲ります。