少し昔のお話で「PC購入の理由としてペーパーレス化」と言っていた時代もありました
最近はそのワードはあまり聞かなくなりましたが

OA機器の発達により
本来では紙の印刷が減りペーパーレスが進んでいる世界を目指しているという所ですが
御社の「紙は無くなっていますか?」

会議資料など紙で印刷していないですよね、もちろん全部プロジェクターですよね。
事前に資料をメールして共有しているのに、各自が印刷していないですよね
印刷機(コピー機)が古かったり遅かったりで新品購入を考えていないですよね
印刷用紙が無駄なので再利用で裏紙使って無いですよね

PCが爆発的に売り出されたWin95(1995年台以降)
本来なら今頃は紙が過去のものになり、ペーパーレスでデジタル化社会の到来かと思いきや
デジタル化と共に紙書類は右肩上がりで増えていませんか?

悲しいかな、減っている企業はどのくらいあるのでしょうか?
と言うお嘆きの中、制定された「e-文書法」

e-文書法は平成16年 11月に制定、翌年4月に施行された「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律」と「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」の総称

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これをどれだけの方が認識しているでしょう
法律とは名ばかりで電子データでの保管(縛りあり)
も出来ますが、従来通りの紙の保管も出来ます
的な、あまり効力の無い制度でありました。

そんな失敗??も踏まえて改正されたのが
2022年1月施行予定の「電子帳簿保存法改正」
*「e-文書法」と「電子帳簿保存法改正」は別物です。

電子帳簿保存法は、情報化社会に対応し、国税の納税義務の適正な履行を確保しつつ納税者等の国税関係帳簿書類の保存に係る負担を軽減する等のため、電子計算機を使用して作成する国税関係帳簿書類の保存方法等について、所得税法、法人税法その他の国税に関する法律の特例を定める日本の法律である。

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まだ、私も勉強中ですがググって調べると
「PDFファイルの請求書」は、今まで紙に印刷して保存することが認められてきたが、2022年(令和4年)1月1日の電子帳簿保存法改正が施行されると紙による保存ができなくなり、受領したPDFファイルのまま保存しなければならなくなる。

こんな感じで、最近にわかに、この関連業態が騒がしいです。

確かに、電子でやり取りしたデータをなぜ、保管のためだけに紙印刷が必要なの?無駄だよね
これは、全人類が考える内容だと思います。
しかし、この裏では多くの役人による侃々諤々のやり取りがあり落としどころを探りながら
2022年1月施行予定の「電子帳簿保存法改正」にたどり着いた感じがします。

では、この制度が本当に企業のメリット(無駄な作業の低減)に繋がるか?
実はそうでもなさそうです
単なる電子データのままの保管では認めてくれません。

国が決めたお墨付き(タイムスタンプ)と言う謎の認証機能が必要になります。
それはなぜか?電子データだと改ざんする輩がいるから・・・

では紙であれば改ざんは無いのか?なかったのか?
と言う議論は不毛なので置いておきます。
この辺を少し整理しながら前向きな議論が出来るよう、勉強を開始して見ます。
不定期なシリーズになりますがよろしくお願いいたします。