若手経営者とIoT事業の相談を進める中
地方の○○工業協同組合とかの団体組合ここに求められる価値とは?
と言う議論になった。

良くある工業系協同組合の主旨
「組合員の相互扶助の精神に基づき経済活動の促進」
「業界の近代化と会員相互の交流を目的」

と様々ではあるが、要は会社を越えて協同しましょうとの主旨です。
その中で色々な目的は有ろうと思いますが

「スマートファクトリー」と言う観点から考察してみます。

スマートファクトリーとは、ドイツ政府が提唱するインダストリー4.0を具現化した形の先進的な工場のことを指す。
センサや設備を含めた工場内のあらゆる機器をインターネットに接続 (IoT) し、品質・状態などの様々な情報を「見える化」し、情報間の「因果関係の明確化」を実現し、設備同士ないし設備と人が協調して動作することにより実現する。

Wikipedia

一社単位とか、小さな括りでは無く地域を越えて(例えば協同組合単位)で情報を共有し生産情報や設備情報を見える化して相互事業発展に役立てましょう。
と言う考え方。

はき違えてはいけないのは、ライバルを蹴落とすとかライバルの情報を盗み出すと言う類で無く
自社のノウハウは守りながらも、自社の足らない情報を皆さんで協力して担保しましょう。
と言うのが本質

その中で、製造業の「設備産業」と言う側面からとらえた場合。
生産におけるレシピ(加工図面やプログラム)は自社の宝でありノウハウです。
しかし、それ以外の情報や部材はスマアートファクトリーで対応できませんか?

例えば
メーカー品の加工機械を使用している場合(ほとんどが汎用機械を購入している)
・保守部品や交換パーツの共有が出来たら便利でないですか?
・作業能力が不足の場合、同業にHelp出来たら良くないですか?
・設備保守や点検、メンテナンスを共同でやって頂けたら助かりませんか?

もっと言うと「IoT機器」を一社単位で高額購入するより
・一括購入出来たら格安になりませんか?
・そこで集めたIoTデータを設備メーカーのメンテ部門が管理してくれたら助かりません
か?
*「モデルで言うとコピー機がメーカーと繋がってトナーが切れると交換に来てくれる感じ」

これらを総称して「スマートファクトリー」と言えると思います。

まとめ

一つの協同組合やとある市町村内の複数工場を一つの会社と捉えます。
その中の装置を切り出した場合に、共通の設備技術部門が存在するイメージです。

この「設備技術部門」が各社設備のIoT情報を掌握し、設備保守(定期メンテ、法令点検)
設備保守パーツ管理、メンテナンス人員まで揃え
もう一歩進んで「設備予知予防保全」まで進めて行ければ最強です。

ここまで進めば「中小企業のスマートファクトリー」は進みます。
山や壁は大きいかもですが「ここまで」出来て理念とか主旨に賛同し

諸外国に負けない「スマートファクトリー(つながる工場)」として一歩進むと思います。
もう一社単位で議論し検討している段階では無いです。
全ての環境はそろっています。

後はやるだけです進めて行きましょう。