ようやく国内でも市民権を得てきた「デジタル決済」ですが
世界から見るとかなり後塵を拝しています。
世界のキャッシュレス普及率ランキング 経済産業省
デジタル決済として「電子決済」で括ると広義の意味になるので
ここでの解説は「QR・バーコード決済」のキャッシュレス決済について解説します。
QRコード・バーコード決済は、QRコードやバーコードを用いた電子決済システム。コードの種類を区別せず単に「コード決済」とも呼ぶ。スマートフォンを用いた決済システムの一種であり、「スマホ決済」の一つ。
Wikipedia
ここで言う「QR・バーコード決済」とはPayPayや楽天Pay、Line Payなどを指します。
日本のキャッシュレス決済が世界から遅れた理由
・現金の信用がある
・銀行口座を持っている
これだけだと思います。
逆に世界が進んだ理由は、韓国は元々デジタル好き国家なので別にして、多くのキャッシュレスが進んだ国は
・現金の信用が無い
・銀行口座を持てない
この辺の影響が多いようです。
なので必然性が無く様子見だったと思われます。
しかし「現金(小銭)を持たなくって良い」「レジ決済時の現金払いに煩わしさ」の利便性か一気に伸び始めています。
少し前では信じられませんが「お寺や神社のお賽銭もデジタル決済化」が進んでいます。
この流れは小銭の両替有料化も後押ししている様です。
次の課題は「銀行を凌駕するか?」
現在は給与支払いが銀行口座振込なのでキャッシュレス決済もまだまだ限定的です。(結局は銀行口座との紐付けが必須)
そこで現在、法整備を進めています「デジタル給与払い」の法案ですが2020年には法案化の予想でしたが少し遅れている様です。
資金移動業者の口座への賃金支払について 厚生労働省
この法案が可決され、実装の段階まで進めば大きな進歩につながると予想できます。
国を上げてデジタル決済の啓蒙と推進に大きく舵取りをしています。
「デジタル給与払い」実現で予想できる効果
個人では
・支払い明細(出納情報)がデジタル履歴に残るので
確定申告に紐付けられ出納書類の確定申告自体が不要になる…かも。
紙の領収書と言う概念が無くなる事を期待。
・資金移動(振込)が手元でサクッと完了(海外送金含む)
会社では
・給与支払いが銀行からデジタル決済に移行する事で振込手数料がゼロ又は格安に
・給与払いの処理の自動化が進む…可能性大
まだまだ少しのハードルは残しつつも、確実に進んで行くと思います。
デジタル決済の当面のゴールは「確定申告の自動化」ここは目指したいですね。
進化を否定して「俺は現金以外は使わない」と言う猛者は区別されて特典が享受されないだけです。
十数年後にはキャッシュレスの概念が暗号資産(仮想通貨)に移行しているかもですが。
ーPRー