最近の横文字ワードの特徴は「3文字」から「4文字」キーワードも
増えてきています。
「○aaS」と言うなぜか「as a Service」の前に単語を入れるワードが流行りの様です。
そんな中での「MaaS」について読み解いてみましょう。

Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス、MaaS〈マース〉)とは、ICT(情報通信技術)を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな『移動』の概念。

Wikipedia

ここでも出てきました「概念」…
あくまでも概念なので「これがMaaSです」と言うよりも
「こんなサービスや考え方がMaaSなのね」とさっくりとした理解で
良いと思います。

ひとつ注意が必要なのは
「自動運転 = MaaS」と思っている方もいらっしゃいますが
自動運転はあくまでもMaaSの中のほんの一部でしか無いと
ご理解ください。

MaaSの利点や求める方向

  • 効率化されることにより、都市部での渋滞が緩和される
  • 自家用車の利用から転換することにより二酸化炭素の排出量が減る
  • 自動運転車を使用すれば交通手段の少ない地域でも利便性が高まる
  • 新しい生活様式(3密の回避等)へ対応することができる
  • バス、電車等の既存公共交通の有効に活用される
  • 外出機会の創出により地域活性化につながる
  • スーパーシティ・スマートシティの実現につながる

かなり幅広な内容になりこれらをひっくるめた概念をデジタルの力で
実現するのが「MaaS」と捉えて行けば良いと思います。

そこで気になる部分としては

  • 自動運転車を使用すれば交通手段の少ない地域でも利便性が高まる
  • 新しい生活様式(3密の回避等)へ対応することができる
  • バス、電車等の既存公共交通の有効に活用される
  • 外出機会の創出により地域活性化につながる
  • スーパーシティ・スマートシティの実現につながる

地方都市の課題解決の内容になります。
特に地方は公共交通の不備や高齢者ドライバー問題、免許返納による
移動手段の確保と問題山積です。

デジタル田園都市構想の中でも地方都市のスマートシティ化の中の
「MaaS」は最重要課題になっております。

先日、とある大学教授の先生とディスカッションする機会があり
大学での研究や実証実験レベル(この分野の専門家も在籍)では
実現可能な所まで来ている。
後は具体的な実装段階とビジネスモデル(お金が循環する仕組み)
設計部分が重要。

これらの解決手段としての「MaaS」
・地域内限定でのEvモビリティーのカーシェアやライドシェア
・自動配車サービス(自動運転で自宅近くのポイントまで配車)

とかなり具体的なお話を伺い可能性を強く感じました。
この大学や研究所だけで無く、世界に目を向けるとコンテンツや技術
は揃って来ています。
今から個々のコンテンツの販売競争や技術革新よりも、プラット
フォーマーとしての総合的なプラットフォーム作りのプロモーター or
コーディネーターの存在が重要との見解を伺いました。

世界ではライドシェア(UBerやGrab)が進んでいますが、国内では
業界団体の反対もあり進んでいません。都会と地方では違う課題も
あるので、規制緩和や特区的に進めることで流れは変わると信じています。
デジ田やデジタル庁に期待するのは規制緩和が最優先ですね。

まさにこれからのデジタル社会、個々の製品でのコンテンツ勝負や
競争も必要ですが、これらの横串プラットフォームの重要性は高まって来ています。
*これは日本独特の課題で、プラットフォームを世界(GAFAMなど)
にもって行かれて、その中のコンテンツでしか生きられなかった過去

デジ田活動や地域創成助成金を活用してプラットフォーム側を取りに行きたいですね。
「まちの総務」はこの様なコンセプトで活動及び啓蒙しています。

ーPRー