世の中「フェイクニュース」が飛び交っている現在
「何を根拠に」とか「エビデンスは？」と言うソースを疑い確認を行いますが。
このエビデンス（証拠、根拠）にも情報操作や印象操作がされていますよ
と言うお話しです。
例を上げますと（いっぱいあります）
・コロナ禍中のコロナ陽性速報などで
「東京都、本日のコロナ陽性患者数 1450名………」
確かに1400名近くか結構多いな…と言う印象ですが
人口比率から見るとと東京都人口約1400万人ですから「0.01%」と言う数値（0.0001）です。
・マイナンバーカード返納状況などで
「宮城県、マイナンバーカード自主返納2ヶ月で79件確認」
79名か結構多くなってきたね…と言う印象ですが
人口比率から見ると宮城県人口226万人ですから「0.003%」と言う数値（0.00003）です。
どうですか？実数のインパクトってすごくないですか？
大袈裟に大衆を煽りたい時は実数を使います。この辺がまさに数値のマジックで
決してウソでは無くエビデンスに基づいた印象操作的にインパクトのある方を使い回します。
これは実数ですが、逆に指数（割合）マジックと言うのもあります。
例としますと
放射線量測定において、グラフ上限0.1μシーベルトとした場合
基本は下回っていれば問題無いレベルですが
「〇〇市は昨日の0.05が本日0.07に増加」
このデータだけ見ますと「少し増えた…危険だ」となりそうですが、実際は誤差の範囲です。
企業の戦略会議で経営指標管理しています。
「クレーム率が先月20ppmが今月30ppmに10ポイント増えた、何か対策せよ」
おいおい10ppmって言えば0.001%です、これも誤差の範囲
対策の打ちようがありません。
この様に数値マジックに翻弄されて、事実を映すエビデンスが実態を見え難くしています。
多くの方は数値（大きければ大きいほど、小さければ小さいほど）苦手意識が出て思考が
停止状態になります。
そんな隙をついての数値マジック、大衆の印象操作は簡単になります。
これを新聞やTVニュースでは大衆煽動に利用しています。
陰謀論者などもよく使う手です
そこだけを見て信じてしまう方も大勢いるので「大騒ぎ」したり「不安」に駆られます。
「正しく情報を見る力を養う」が正解ではありますが
数値に苦手意識がある方ほど、表面的な印象操作にのってしまいます。
悩ましい所です。
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