システム提供のベンダーが如何に「良いシステム」と評しても
そこには忖度や宣伝と一定のバイアスが掛かりますので
お客様の生の声は非常に参考になり、私自身も出来るだけお客様のヒアリングを重要視しております。

そんな中、お客様の企業で「RPA導入評価を命題に活躍する担当者」の声を聴かせて頂いたので
担当の許可を頂き公開させて頂きます。(もちろん匿名です)

文章的に長いので数回に分けて報告です。

第一節:「RPA検討の背景」~「現状の課題」
第二節:「RPA導入事例の見学」~「試験適用から結論」

第一節:「RPA検討の背景」~「現状の課題」

【会社概要】

約160名(派遣パート含む)の製造業
主に検査装置の開発製造販売を行う会社

【背景】

近年、生産ラインで人の代わりとなって作業をする産業用ロボットの導入が進み、ある程度ひと段落した。
ここ何年かでホワイトカラー業務の業務改善へと目線が移って来ており、特に最近の人手不足から事務系の単純作業を自動化するソフトウェアロボット(RPA)の導入が大企業で進んでいる。当社でも適用が可能な業務は多数あり、導入効果は大きいと思われる。

【RPAのメリット】

業務の流れを登録する作業(シナリオ作り)が比較的簡単に出来る事から、システムの専門スキルを持った情報システム担当者でなくても容易に開発が可能と言うのが売りで、業務に精通した人が直接シナリオを作成できると言う点である。
作成されたシナリオはパソコン上で無人で動き続けるため、人間と比較して「辞めない、(24時間)働き続ける、間違わない」と言え、工数(費用)削減の面で大きなメリットとなる。

【検討の経緯】

昨年〇月頃より導入検討を開始した。ソフトウェアの選定に際しては純国産製のソフトであると言う事で「WinActor」を最有力候補とした。
紹介会社からの製品プレゼンの中で、実際に「エクセルデータ/Webサイト」を使用し、発送業務を想定した出荷伝票作成のシナリオを作成して頂き、わかりやすく動画としても公開頂いた。
紙資料(伝票)からのデータ化(OCR)の精度の部分で課題はあったが
既にエクセル等で電子化されている媒体からの自動化やシステム間連携が直接取れないシステムtoシステムでの自動化部分において十分効果は見込めると判断
〇月の情報管理報告会にて社長へ報告し、口頭ではあるが投資に対する許可を頂いた。

【導入に対する課題と現状】

RPAのメリットの一つである「業務側で開発可能」と言う部分において以下2点を重要課題として捉える。
①有償で2か月間のトライアル使用とベンダーからの教育支援が受けられるが、対象部署においてトライアルに2か月と言う長期間の工数が割けるのか
②シナリオ作成にあたっては業務側に多少なりとも最低限の開発スキルが必要になるがその人材はいるのか、結果的にシステム担当者で大部分を作成する事にならないか

と言う不安があった。もとより、シナリオ作成の前段階である業務プロセスの整理が出来ているのか、出来るのか、過去の導入経験からしても問題となるだろう事は予測された。
OCRの面ではAIを使用したAI-OCRの開発がベンダーで進んでおり、近い将来公開されそうだと言う情報もあったため、急いで導入せずにAI-OCRの登場を待つのもありと言う選択肢もあった。
 また新工場ネットワーク/サーバー構築の業務が始まる事で情報管理側の工数も今後制限されて来る。
と言う事を踏まえ現段階では「継続調査」とする事としている。

以上、次回に続く

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