多くの業界や企業事例を見て来た中で気付いた
「まちの総務的視点」としてのシリーズ企画です。
今回のテーマ「会社は人なり人は会社なり、1人の影響力が進化を遅らす」
「デジタルで世界に遅れた日本」と揶揄されますが
これを「日本」とか「企業」の単位で括りますと評論家目線だけになり
あまり建設的ではありません。
もう少し抽象度を上げて見ると
「企業=人」ではありますが「人=企業」でもあります。
そこから逆算してみますと、「企業」がデジタルで遅れているのは
「企業の問題や課題」でもありますが
もう少し掘り下げて見ると「影響力を持った方」の考え方一つで
「企業全体」の遅れを助長しているかも
こんな事例を含めたお話をさせていただきます。
社内で影響力を持った方が退職したら一気にデジタル化が進んだ
ちょっと怖いお話ですが、こんな事例は結構多くの現場で聞くお話です。
ちょっと前に話題になりました「脱ハンコ議論」
脱ハンコとは、国内における行政・民間の手続きにおいて求められる
契約書や請求書などあらゆる書類への『押印廃止に向けた取り組み』のことを指します。
2021年9月には日本政府がデジタル庁を発足させており、社会全体にデジタル化やDX化
が広まってきています。
そんな中、弊社も可能な限り、見積書請求書は原盤押印でに紙資料では無く
デジタルデータで伝票発行や処理を行わせていただいております。
そんな中でも数社が「社内のルールで紙の押印が必要」と言うお達しで
脱ハンコが進まないお客様がありました。
あれだけ河野太郎さんが頑張って行政でのハンコ手続きを合理化しているのに…
と思いながらも、なぜかその会社だけは「紙の押印資料」にこだわっていました。
しかし程なくすると「デジタルデータでに送信でOKですよ」と担当から
「えっ!急にルール変更があったのですか」と確認すると
経理担当の古参社員の方が退職されて「ルール緩和」に至ったとのこと
実は会社のルールかと思いきや「その方個人のルール」であったとのオチが
影響力のあった古参社員の方に「誰も意見が言えず」周りは不満はありながらも
「謎の独自ルール」が脈々と継承されて全体的に沈んでいく
まさに組織社会が抱えている表面化しにくい病み(闇)の部分です。
ここでの解決策は「担当がいなくなった」だけです。
カッコよく表現すると「世代交代」ではありますが
そんなカッコ良い事ではありません。
DXセミナーでも良くお話をさせていただきますが
「DX、DXと騒いでいるのはおじさん世代だけです」
若い方々は何がDX?
効率化出来ていないのはおじさん世代だけで
「DXとはおじさんがジャマをしないこと」だけかと思います。
影響力を持った数人のおかげで「国が、会社が云々」と言う
非常事態だけは避けて通れる世の中であって欲しいですね。
まちの総務ではこのような会社様に対しても
身内では解決出来ず、利害の無い第三者のご意見として
多くの企業様の病み(闇)の解決策を提供しております。
一歩前に進めていきましょう。
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