シリーズ化しております「中止製造業のシステム部門化への道」について
前回はIT担当者と相対する「経営者、管理職側目線」から考察しました
先にデジタル進化が来て、体制作りが間に合っていないと言う脅威に対してです。

PC好きからIT担当者に抜擢された担当者の気持ちの変化

今回のテーマは
「PC好きからIT担当者に抜擢された担当者の気持ちの変化」の考察です。

自身の過去も振り返りながら重ね合わせて見ます。

まだ世にPCが存在しない1980年代でした。
当時私は日本の半導体が活況な時代にご縁がありメーカーの半導体部門に配属になり
担当は半導体製造現場の工程管理と言う部門です、その中で日々発生する工程での測定データ
これを女性社員が手書きで集めて来て、管理室の掲示板に手書きグラフにて管理をしていました。
(今考えると牧歌的な平和な時代でした)

そんなサポートを行いながら疑問に思ったのは
「手書きデータが何らかの仕組みで蓄積出来れば再活用できるのでは?」
こんな発想からコンピュータに興味を持ったのが最初です。

やりたい内容(目的)は明確です。
目的に向かっての最短距離が「プログラムの勉強」でした。
プログラムを基礎から学ぶと言うより、目的達成をする手段としてツールと言う感覚で積み上げて行きました。

並行してデジタル社会の始まりでPC時代に突入です。
何と無くPCに触れて来た身からすると、PCやデジタルは興味の対象でしかありません。
会社の景気や上司に恵まれたこともあり、結構好き勝手にやらせてもらいました。

その結果、PC購入から設定、インフラ整備(通信、ファイルサーバー)
趣味と実益(仕事)を兼ねて結構泳がせていただき、経験値を積んで来ました。

そんな部門のひとり情シスを経験しながら、当時は好景気の半導体業界
今では考えられませんが「ヒトモノカネ」が結構潤沢にまわり
ひとり情シス担当から「IT部門」へと進化して、社内の生産管理プロジェクト担当まで経験

その中で、外部のSlerともお付き合いしながらノウハウを学び
単なる担当からなんちゃってSE、システムマネージャーまで経験させていただき
今があります。………と、過去の私の話などどうでもよく

社内のIT担当者とはこんな興味から始まったにすぎないと言うお話しです。
ここで少しだけ違うのは、私がたまたま大手企業で上司に恵まれ好き勝手に出来た事に他なりません。

その運の良かった環境と中小企業での担当と比較するのは酷であるのは事実ですが
始まりはこんな様子から、次の分岐点で大きく違うのが現在と認識しています。

  • 会社や上司に恵まれ頑張りが認められて人
  • 会社や上司に恵まれず頑張りが認められない人

こんな構図になるのかもと感じます。
そこでこれからの課題は「会社や上司に恵まれず頑張りが認められない人」
をどう救済するか、どうマインドチェンジして進むか?
この辺が本内容のテーマになるのかと思います。

次回は「中小製造業のデジタル化に関するギャップ(思惑の違い)」
をテーマにして考察します。

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