シリーズ化しております「中止製造業のシステム部門化への道」について
前回は「何にコストをかけるか」について書きました。

IT担当者に求められる必須スキル

今回のテーマは
具体的な進め方編として「IT担当者に求められる必須スキル」について解説して行きます。
ここに来て少し、具体的な内容になって来ました。
デジタル化やITの進む方向性として欠かせない「DX」の文脈から紐解きます。

DXに明確な定義がありそう無い(フンワリとした)内容ではありますが
DXを分解すると少し理解が進みます。
「D:デジタル」「X:トランスフォーメーション」になり

「D(デジタル)=デジタル技術のスキル」
「X(トランスフォーメーション)=変革出来る力」

「D:デジタル」

この辺に落ち着きそうです。
デジタルスキルに関しては「興味を持ってアンテナを立てて行く」につきます。
一見難しく近寄り難い部分ではありますが、先ずは上部(うわべ)でも良いので興味を持って行く事です。
しかしこれも年配のおじさん方が悩む必要は無くデジタルネイティブの若者とうまく付き合って行く
と言うのも一つの戦略です。
注意すべきは苦手意識から逃げての思考停止だけは避けましょう。

IT担当者だからと言って、特別なプログラムスキルや高度な専門スキルが直ぐに必要と言う訳ではありません。
これら技術(スキル)はあればベストですが、IT担当者には先ずは別の力が必要と理解してください。

「X:変革出来る力」

これは課題解決力、問題意識、周りを巻き込む力(エンパワーメント)、やり切る力などになります。
一朝一夕では難しい内容ではありますが、凝り固まった堅い頭をいかに柔らか頭に変換するかになります。
こればかりは「何を学べば?」の明確な回答や方向性は難しいですが
これが可能に出来る方は「社会経験、仕事知識、人間関係」を重ねた方が得意な分野になるのではと考えます。

そこで培ったスキルをデジタルの力を借りて変革するのが「DX」になります。
内容を整理しますと、今までの単なるIT担当では無く、一歩進んだ戦略的IT担当を目指して
「スキルアップを目指しましょう」になります。

デジタルが苦手なおじさん世代は、デジタルスキルは若者の力を借りて
人脈経験の少ない若者をサポートすべく、おじさん世代はここで力を発揮して
タッグを組んで進めて行ける事が理想に近い感じになります。

「でも弊社には若い人はいないし」

と言う嘆き節も聞こえますが、男性だけでは無く女性の力も多いに期待しましょう。
おじさんには無い発想や学び力を持っていますので。
中小企業でのIT戦略は総力戦で進めべき内容ですね。

この辺が戦略総務とか経営的IT担当者として求められる部分になります。
マニュアル化やナレッジの重要性はご理解いただけましたか?

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