ひと昔前SNS上で「ググれカス」的な暴力的な表現も見受けられました。

「ググレカス」とは「(人に質問する前に)それくらいGoogleで検索しろカス野郎」という意味のネットスラング

デジタル関連のサポートを生業にしておりますと深いお悩みから、些細なトラブル対応まで。
多くの場面に遭遇します。

調べれば直ぐにわかる事でも自分で調べずに直ぐに聞く人

そんな中で良く見聞きするのが「ググれない方」です
これはマイノリティでは無く肌感としても結構な数の人がいる感じです。
あなたの周りや職場でもいませんか?
「調べれば直ぐにわかる事でも自分で調べずに直ぐに聞く人」

まあ最初のうちは「はいはい」と対応しますが、これが重なると結構なストレスにもなり得ます。
そんなストレスを感じているのも企業内のIT担当者(ひとり情シス)になるのかも知れません。

そのストレスが増えた結果「ググれカス」と言いたくなるのもわかります。

では「ググらない、ググれない人の特徴」を考えて見ます

  • 自分で調べるのが面倒
  • 聞いた方が早い
  • 調べるキーワード選定が出来ない
  • 調べた先の文章が読めない(深みにハマる)
  • 緊急なので対応して欲しい

まあ色々と出ては来ますが「依存型」なのは確かですね。
その中でも一つに注目して見ます

調べるキーワード選定が出来ない

「調べ方がわからない」これは結構な人がいる感じです。
検索が得意な方からすると「???」マークですが
要は現状(トラブル状態)が客観的に把握出来ておらず
見えた範囲の状態だけ伝えて、事象や状況を正しく把握出来ていない感じです。

例えば
「PCの設定が何もしていないのに変わった」
「Edgeの同期がじゃまして画面が変わってしまった」
「〇〇が急に使えなくなった」

これを受けた側の身になってください。
問合せした方は「状態から判断して…」こんな感じです。
先ずは最低限「何が?どうして?どうなった?」位は伝えてください。
そこから糸口を探りますので

「何が?どうして?どうなった?」

実はこれがあれば、そのまま検索(ググれば)ある程度の対応策も出てきます。
しかし、ググれない方はこの「何が?どうして?どうなった?」部分も出来ない方が多いです。

状態を事象や状況説明に変換する能力

この能力は生まれつきなのか?訓練で上達出来るのか?
ここについては専門家では無いのでわかりませんが
要はアナログな状態をデジタルに置き換えるような能力(分解力)なのかも知れません。
いわゆる「論理的思考能力」+「言語化能力」なのかもですね。

これらが苦手な方が「調べずに聞く方」の特徴になりそうです。
もう一歩ネガティブな事を言いますと、以上の特徴の方は相手の気持ちを考える
「想像力」も足らないのかも知れません。

ではどうするか?

教育訓練などであれば「ロジカルシンキング(論理的思考)」を学ぶ機会はありますが
それ以外の場合はどうしたら良いでしょうか?
・本当に困って自身で調べるまで放っておく
・仕方なしに面倒を見る

この辺の2択になりそうです。

「読むのも面倒(読んでも理解できない)方」

ググらない、ググれない人の特徴の中に
「調べたから(ググった)、ここを読んで対応して」と言うと
一定数「プチ逆ギレ」する方もたまにいます。

「読むのも面倒(読んでも理解できない)方」です。
こちらは総数的には多くは無いですが、忙しがり屋の上司などに多い傾向です。
そんな時は諦めて対応するか突き放すしか無いですね。
それは俗語で「IT介護」と呼ばれています。

この辺もAIで対応出来る時代も直ぐそこに来ているかもです。
画面上のスナップショットを理解して「対策して」と問うと自動で対策まで行う。

ググって調べるのでは無く「AIで勝手に対策して」…こんな時代も近いかもです
もう一歩進んで、過去の対策がナレッジになり「PCトラブル自体が裏で勝手に対応」
これも近い気がします。