前回まではイベント運営としての「やりがい搾取」にならないための
予算確保が何よりも重要と書きました。

今回はイベントにおける評価&検証についての考察です。

イベントは主催者や運営者の自己満足ややりがい搾取では長続きしませんね
とは書きましたが、それでも今日もどこかでイベントが行われていると言う事は
イベント運営には魅力(興味)があると言う現れです。

やはり魅力の1番は疑似体験や経験の場と言う意味合いも強いのかも知れません。
一時的なイベントはお祭り的な要素もあり「ハレとケ」に近いのかもです。

「ハレとケ」という場合、ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)は普段の
生活である「日常」を表している。

祭り(イベント)は心踊らされるのでしょうね。
そんな中イベント主催者や運営者が心掛ける事です。

データの分析(評価&検証)

このデータ分析が好きか嫌いかで次回へのフィードバックや経験値として活かされます。
そんなデータオタクからの手順紹介です。

先ずはイベント自体の目的を再度明確にします。

  • 集客数を目標
  • 認知度アップ
  • 参加店舗の売上アップ
  • 参加者の笑顔(結構曖昧な目的ですが…)

この辺から、次のアクションとアクション結果を評価します。
とある事例から
自治体主催の飲食店応援イベント「飲食店スマホグルメスタンプラリー」
目的は多くの参加者が飲食店を訪れるキッカケを作り、飲食店を応援する企画です。

そうなると目的は「多くの参加者を集める(認知と利用度)」になります。
昨年に続き2回目です。前回のデータはもちろん取れています。

昨年実績としては参加者約1300名で2000個のスタンプ取得でした。
結果的には市の人口22万ですので人口比率で約1%の結果です。

第一回目でしかもコロナ禍での開催、成功か失敗かは判断に迷いますが
もう少し上乗せしたかったのが本音です。

では広報(告知)は何をしたかです。
市役所の広報誌&HPでの紹介、近隣商工会議所と商工会での会員向け冊子&HP
近隣事業者へのポスターチラシ配布、イベント用HPと紹介用Instagram開設、参加店舗にのぼり旗

一応、考えられる策は講じました。しかし、今回の結果でした。
前回の検証としては

  • そもそも告知が届いていないのか?
  • 内容が分かりづらかったのか?
  • 参加商品に魅力が無かったのか
  • 知っていても面倒だったのか?
  • コロナ禍だったので人流が少なかった

諸々が考えられますが、真因は分かりません。
この辺がマーケティングの難しさになります。

単に告知(一般告知)を増やしても一過性なのか、限定的なのか?届かないし響きません。
もちろん露出回数(しつこい位の)は重要でしょうが、予算の問題もあります。

では今年の施策です。
先ずは目標設定として参加者を人口比率の2%目指します。(22万都市何で約4千名)
結構高い目標ではありますが、データ取りとユーザー心理に寄り添い試してみます。

今回力を入れる内容
・Instagram広報の積極活用
・参加店舗への呼び掛け強化

先ずは個の2点からです。

Instagram広報の積極活用

去年はただ単にアカウントを作って店舗紹介のみで
フォローやフォロワー部分にはフォーカスしていませんでした。
今年度は少ししっかり向き合い、告知&フォロー&フォロワーに強化して進めます。

単に告知では無く、店舗やユーザーを巻き込んで相互シェアして広める策です。
少し残念なのは参加店舗のInstagram利用が限定的であります。
Instagramのマーケティング活用度のポテンシャルを測るには良い機会です。

2023年8月10日現在でフォロワー1232人です。
投稿も頑張りながら店舗情報のシェア「いいね」やユーザー情報への「いいね」
のSNS特有のシェア拡散を進めております。
ありがたい事にイベント開始最短での3スタンプ取得もInstagram上で教えていただきました。

・参加店舗への呼び掛け強化

SNS広報や媒体での広報は限定的なのは結果から理解しています。
やはりリアルでのアナログ手法は特に地域イベントでは最強です。

いわゆる「お声掛け」です。
利用数が伸びている店舗さまでは、多分ですが顧客との距離も近く(良い関係性)
スタンプラリーイベントの口頭説明や利用声掛けもしていただいていると考えられます。
データ的にもInstagram積極利用と併せて声掛けをしていただいている店舗さまの利用率が特に高いです。

オープンマインドの店舗さまが全体の7割方の顧客を引っ張って来ていただいております。
馴染みのお客様に店舗よりイベントの主旨説明をいただき、スタンプ利用を促して
「一個目のスタンプゲット」
その店舗で今回のイベントを知り(認知)、せっかくなら他の店舗も訪れて見よう(興味)
そこでイベントHPで他の参加店舗検索(調査)、興味を持った店舗を訪問(実行)
この様な流れが想定できます。

そのお客様がInstagramを積極利用していると更に効果的です。
本来はそこまで繋がれば最強になるはずです。(これを現在実践中)

今のうちに少し言い訳も考えておきますが………
参加者の動向が週末と平日では顕著です。
平日に比べて週末は約3倍程度に伸びます、逆に平日は1/3という事です。
考えられる要因としては休日は家族でゆっくり、平日は忙しいサラリーマンがメイン
スタンプラリー自体に興味薄なのかもしれません。
商品への魅力なのか、単に面倒なのかよくわかりません。
でも間違いないのは店舗にはもっと多くの方が食事には来ているでしょう。
その方々に訴求出来ていないのが現場で非常に残念ではあります。

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