「ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である 」
この言葉は言い尽くされた言葉でありますが改めて
マーケティングの世界で最も重要な格言のひとつで
あくまでお客様の欲求は「ドリルを買うこと」ではなく「穴を開けること」ということです。
私たちはついつい売り手の都合で考えがちです。
そのため、ドリルを買いに来たお客様には、回転数などの性能を説明してしまいますが、買い手視点で考えた場合、実はそういった説明よりも、課題解決の方法を求めているのです。
これがまさに、今 ビジネス界やIT業界で起きている課題になります。
キーワードに惑わされ「IoT」「ビッグデータ」「AI」「第四次産業革命」「RPA」 などがまさにそれ
これは売り手側の都合の言葉であり、買い手側には考える要素にはなりますが
購入する判断にはならないと言う事です。
自身が経験したヒアリングや事例の中から紐解きます。
中小企業が抱える問題として(一般論も含め)
・人員不足
・高齢化
・要求の増減が激しく計画が立てにくい
・資金不足
・知識不足
しかし、これらは本質の課題では無く、もう少し奥が深いです。
ここに対して「合理化改善を目的にした自動化」と提案してもピントがずれます。
そのピントのズレを掘り下げすに「遅れている」とかのレッテルは逆効果です。
この課題の深層部分や解決策はもう少し違う部分に有ります。
シンプルに経営者だったら目線でお話をすると
「出来るだけ楽して稼げるお仕事をするか?」
この辺が本来の目的になりそうです。
そうです、これが冒頭の「穴」になります。
上記に挙げた課題は後付けになる、ここで言うところの手段でしかありません。
ここをはき違えると、機能と手段のお話になり
ゴール設定が微妙にずれているので、最後は物別れになります。
その物別れの理由が上記課題と同じ理由になります。
「出来るだけ安く早く問題解決して儲ける仕組みにして行くか」と離れて行きます。
そこで弊社の3段活用術案です
システム開発で事業を開始しましたが、中小企業では様々な課題からシステム化が進みません。
それは何故かと言うとシステムを使いこなすまでのデータ活用の理解や方法を知らず、ツールを使いこなすまでの基礎知識が圧倒的に少ない事が分かりました。
第一段:社員教育(啓蒙)の重要性
システムを使いこなすにはそれなりの知識や活用方法(課題解決方法)が必要です、そこで先ずは教育啓蒙に力を入れました。
教育(啓蒙)を行いながら課題を見つける力や仕事に対する基礎知識を学んで頂き、社員自ら課題解決する力を養って頂きます。
第二段:課題を一緒に解決までコミット
しかし、教育で課題解決まで発案できても目先の業務が忙しく、改善まで手が回らないのが実情です。
そうであれば、見つかった課題に対し、改善まで専門家と一緒に現場でやり切る所までをサポートします。
見つかった課題に対して解決までをコミットしてサポートします。
第三段:課題は解決できる人(会社)に任せる
第二段の課題解決サポートも限定的です、日々山のような課題と向き合っています。結果的に改善を進める人員が足りません。
それなら、改善専門家を契約して派遣して頂きます。フルコミットは無理でも週2日程度であれば企業にも、専門家にも負担は少なく目標を達成は早いと思います。
先ずは現場の改善にはここまでのストーリーを描いて進めて行きます。
この流れを重ねて、需給のバランスを取りながら
専門家(企業OB)の方々のリクルートも進めて行きます。
退職後に個人事業者としてフルコミットは無理でも、週数回の契約であれば自身のキャリアを活かしながら 社会貢献(会社サポート)も可能になると思います。
企業に取っても、具体的改善を専門家の目線から一緒に解決方法を相談できる事で、今までの閉塞感からは一歩進むと思います。(第三者の目線は何よりも効果絶大です)
この様な現場改善のアウトラインを描きながら、事例を重ねて行きたいと思います。
今回の件は、生産現場改善の方策ですが次はスタッフ部門の業務改善案を述べます。