社内情シスの葛藤の変わるべきはどっちなのかについて、前回は担当者目線で書きました。

今回は「経営者目線」から紐解きます。
中小企業の経営者と一言で括るとちょっと違ってきます。
そこで、三パターンに分類します。

①社長が積極的関与タイプ
②社長はデジタル興味はあるが、中間管理職が阻害となりすすまない
③社長はバリバリのアナログ派

①社長が積極的関与タイプ

①は言わずもがな、新しい事にも興味を持ち、今何が必要か?情報収集しながら
質問や問い合わせも多く、夢を語れます。
しかし、社長の想いと現場担当のスキル差がギャップとなり足踏みをしている感じです。
技術屋集団(専門システム部門)を作れるまでの規模ではない

②社長はデジタル興味はあるが、中間管理職が阻害となりすすまない

社長は色々と興味もあり勉強しているが、中間管理職(おじさん)が足かせとなり
若い世代からの提案や改善が進まない。
二代目社長などに多いパターンです。

③社長はバリバリのアナログ派

一番多いのが③ですね、特にオーナー社長に多いタイプです。
飛込み営業、ガラケー好き、人や新しい機械には興味があり投資はするが
デジタル化で合理化と言う概念が少ない(忙しければ人を雇え・・・的な)
小さい会社からの叩き上げの社長に多いタイプです。

対応策はあるのか?

さて、これらのパターンに収まった「IT担当者の苦労」は理解できます。

③に関してはそもそも興味が無く
②に関しては自身の立場が危うくなることも考えられます。

あきらめる? 辞めて他社に移る?
いやいや早合点は行けません。

戦略を練るしかありません。

営業で言えば、興味ない人を取り込んで興味を持っていただく
取り込み術になります。

圧倒的に足りないのは
意見の相違が顔に出て「反目(仲が悪くにらみあうこと)」の立場になっている事でしょう。

そこで作戦を変えます。
懐に入り込み、経営者や上司の本質の課題に寄り添うことです。

本当の阻害要因は何なのか?
・予算の問題なのか
・費用対効果なのか?
・知らないことへの不安やプライドなのか?
・適切なアドバイスをくれる人がいないのか?

ある事例ですが、経営者からこんな相談も受けました。

「PCが得意な社員がいるが、考え方が偏っていてコントロールできない」
「思い込みが強く、深入りしすぎて方向性がズレる」

担当者自身で身に覚えや、周りにいないですか?
狭い会社の中での人間関係です。

システム化以前に、この問題も忘れることはできません。
先ずは
「担当自身がスキルアップして」
「上司や経営層から信頼を勝ち取り」
「任せて頂けるように懐柔する事」

ここに行きつきそうです。

「基本経営者は変わりません、変わるべきは担当者です」

社内の「ひとり情シス」はあなただけですが
こ同じ悩みを抱えた「ひとり情シス」は中小企業の数だけあります。

そんな方々で「ひとり情シスコミュニティー」が出来て
情報交換する仕組みが出来ると救われますね。
誰か一緒に考えましょう。