中小企業でのデジタル化課題は騒がれておりますが
中小企業では人員、予算の関係で「ひとり情シス」に頼らざる得ない状況
そんな多くの現場を見て来た経験と自身の経験から
シリーズ企画として「ひとり情シスを救いたい」と題して
関係者へのアドバイスや応援内容を言語化してみます。

前回は「データを集める癖と使いこなす術を学びましょう」としてビッグデータの
活用について解説しました。

実は重要 システム思考よりデジタル思考

今回は「システム思考よりデジタル思考」についてですが
ここだけ捉えると「何それ?」と言う感じでしょうが簡潔に解説します。

よくお客様と様々なビジネス課題についてのお話をする際に
短絡的な考えで「システム化すれば解決」との思い込みが激しい方がいらっしゃいます。

ある意味正しいですが、実は大きな過ちも犯しかねない内容でもあります。
課題解決のゴールを「システムで解決」と言う目的と手段を混同しがちになります。

例を挙げるとキリがないですが
これは多くの企業で結構地雷を踏んでいる内容になります。

表面課題を重要課題だと認識してしまい「システムで解決」と短絡回答してしまうケースです。
これは経験的な内容なので解説が少し難しいですが、課題の多くが表層課題と捉えてしまい
その課題の深層部分まで追求(調査)しない場合が多いです。

言うなれば課題の内容を処理の流れや具体的なデータの流れなどをしっかりと
分解(分類)して整理していないかも知れません。
この分解(分類)をデジタル思考とここでは表現しています。

業務全体をアナログ思考でサックリと理解していても、細かく分解(デジタル思考)する事で
多くの内容がわかって来ます。

例を挙げますと

難しい処理の自動化を検討する場合、一般的にはInput/Outputをベースにシステムを
組み立てますが、ここに分解(フローの流れ:処理タスク)の整理を行います。

すると、コア業務/ノンコア業務などが見えて来て、人がやらねばならぬ仕事(タスク)と
自動化出来るノンコアタスクが明確になります。

その際にシステム化すべきはコアタスクでは無く、ノンコアタスクであり
その部分を自動化(システム化)進める事で大掛かりな仕組みもシンプル構造のシステムになり

もしかしてオリジナル開発では無く汎用品でのシステム導入も可能になりコストも
抑えられるのではと言う算段です。

少し事例が漠然としており理解に追いつかないかも知れませんが
システム検討の際に「システム導入が目的となっていないか?」もう一度立ち帰りましょう。
が言いたい内容になります。少し雑な解説で恐縮です。

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