前回は 「デジタル田園都市国家構想の目指すべきもの」について整理してみました。

今回は次のパート「実現に向けた取り組み」についてです。

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想
第一回デジタル田園都市国家構想実現会議(令和3年11月11日)デジタル大臣 資料から抜粋

目指す所
全関係省庁、産業界やアカデミア、海外プレーヤーも巻き込み、地方自治体やビジョンを共有する事業者が 一丸となってデジタル田園都市を構築

デジタルから考えるデジタル田園都市国家構想

意気込みとしては、手段は選ばずに良いと思うものは国内のみならず海外(グローバル)にも目を配り一丸となって進みましょう。

実現に向けた取り組み

  • 時代を先取るデジタル基盤整備
  • 先端的サービスの普遍的提供
  • デジタルの恩恵を地域が享受するための制度整備
  • 地域産業の高度化
  • 官民学一体となった事業環境の構築
  • 大学・高専を中核とした地域の高度化
  • 地域のWell-beingの向上と持続可能性の確保
  • 継続的発展のための枠組み

具体的な取り組みがいくつか上がっておりますが、注意すべき点がいくつかあります。
・インフラ等の技術的な側面:ここに関しては、技術云々と言うよりもインフラの整備がメインになりそうです。
なので大手メーカーによる独占場になりそうです。

特にインフラ周りはやハード購入などは中小企業には出る幕が無く、大手に税金が潤沢に注ぎ込まれるでしょうね。
でもそのおかげで高速道路や国道が整備された様な大型公共事業として進むでしょう。
どこの大手情報ゼネコン事業者が主導権を握るかは政治との駆け引きでしょう。
もう一つ大事な視点、クライド系のサーバー事業者ですが、世界規模に進んでいる海外勢(AWSやGoogle)などで行くか、国内事業者を積極的に推奨して国内事業者を伸ばして行くか?これは注目です。

ハード系は公共事業側にお任せして、大手中小、海外含めて乱立しているのはSaaS系のクラウドソフト群です。
これは国内にこだわりたい気持ちはありますが、純日本にこだわる必要は無いのかと思います。
グローバルな目線で良いものは積極的に取り入れて競争原理を働かせて伸びて行くのはこの分野かと。

ハードとソフトが揃ったら次は「利用する側の環境整備」になります。良い仕組みを評価して現場にフィット出来るか判断出来るスキル人材の育成。

重要なポイントとして

・近場でのフィールドサポート(近くでケアが出来る環境)
・単体システムとして完結ではなく、他の仕組みとシームレスに対応出来る環境作り

この2点は絶対に必要な要素です。
ここは「まちの総務」のお得意とする分野です。
この課題は地域間のコミュニティーが必要となり「まちの総務コミュニティー」が活躍出来る分野になります。

実現に向けた取り組みのまとめ

この章は特段、特別な事は言っておりません。
ハード環境を整備して、有益なソフトを使える人材や事業側を興して、継続的な発展ができるように定期的に測定(KPIを設け)ダッシュボードを設けて管理、監視していきましょう。

次回は「デジタル田園都市構想実現に向けた様々なアプローチ」について解説します。

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