中小企業の経営者から伺う共通のお話

「システム案件は高い」
「敷居が高い」

何故、システム開発費は高いのだろうと言うのが本音の所です。
数十年前のシステム会社エンジニア状況です。

オリジナル開発の場合

メーカーが外注をお願いする場合の相場
プログラマーで1人月 約50万~60万
SE(システムエンジニア)約80万位
マネージャー 約100万~

今では少し、エンジニアも多くなり開発環境も整備されて来たので
2.3割位は単価として安くはなっていますが。
それでも技術的な専門職としてはこの位を推移しています。

そうなると、予想してください。
約半年位かかる規模のシステム開発を行う場合

・システム設計:2人月(SEレベルが対応)
・プログラミング:3人月(プログラマー)
・ デバック、仕様書作成:1人月(SEレベルが対応)

単純に計算すると

・SE 1人(約80万)*3ヵ月 =240万円
・プログラマー 1人(50万)*3ヵ月=150
万円
合計 390万円

これは世間相場で、これに営業費やサポート費がプラスされます。
半年規模で出来る仕組みと言っても
新規で作る場合はあまり大掛かりな仕組みは期待できません。

もっと大掛かりになり、プログラマーを二人体制ともなればその分加算されます。

中小企業ではあまり当てはまらないですよね。

汎用システム(パッケージ版)を購入した場合。

これには考え方が二つあって

・需要の多い(他業種でも使える)システムと
・専用業種に特化したシステムでも大きく違います。

需要の多い汎用システムの場合

例とすると会計システムや給与計算等のシステムが思いつくと思います。
かなり大掛かりな複雑な仕組みですが、需要が有るので単価を下げる事が可能です。

専門業種に特化したシステムの場合

機能も複雑で需要も少ない場合
販売費用に開発費をそのまま乗せなくてはなりません。
当然、高額になります。

とある業界の生産管理システム「ハイ1500万円です」なんてザラにあります。

これは利用者側のニーズと言うよりも市場規模なので当然の結果です。
高いとか安いでは無く、専門家の工数がそのまま金額に反映される訳です。

利用する側は、需要の多い汎用品の価格と比較して
専門品を選ぶので「わぁ!!高ァ」となる訳です。

皆さんが利用しているアプリなどはシャエを取って低価格が出来る
まさにこのモデルになります。

それでは中小企業のICT化など進まないですよね?
どのようにコストを抑えて進めるかを次回お話させて頂きます。