とある団体様からご紹介を受けて「地域のITを産官学で活性化しましょう」
と言う目的で発足した「第一回太田ICT地域活性研究会」と言う会に参加しました。

発起人は関東学園大学の准教授である中谷淳一さま
アドバイザー講師として森戸祐一さま
参加者(会社)の顔ぶれとしては
地銀、信金、JA、商工会議所、弊社を含むIT関連会社

冒頭のご挨拶から主旨説明、勉強会と進む。
良くある「ITを活用して時代の波に乗りましょう」的なセミナーではなく
これから訪れる様々な技術革新時代

・地方の産官学で何か出来ることは無いか?
・どの様なアプローチが必要か?
・課題やネガティブワードで煽るので無く得意技を活かして連携
・都会では無く地方としてアドバンテージを探る
・遅れはネガティブでは無く、伸び率が高いだけ
・啓蒙の時代では無く、自然に浸透するのが革新技術
・地方の情報を他の地方とも連携を取りチーム化

私の想いとも一致し、まさに意を得た内容でした。
何かスマートシティ構想に近い素地の分野を感じさせる部分でもあり
今までの個で動いていた(動き難かった)物を
分野組織は違えどチームで融合しましょうと言う

エコシステムの第一歩がスタート出来た予感がします。

ここからは私感になりますが
せっかくの機会ですのでどの様な役割で進めば
地方発のICTエコシステムが発展するか過去のブログ内容も紐解き解説させて頂きます。

言いたいことも提案したい事、やりたいことも山ほどあるので
整理しながらシリーズ化していきます(笑)

ここに共感したという部分の現状分析から

「中小企業改革2.0」は啓蒙の時代

情報格差が生み出す要因は何か?

私自身が旧職時代はそれなりに資本もあり規模的にも大きいメーカーにいたこともあり

今で言うIT系業務(IoT、RPA)は20年前位から経験もありました。
社内では当然のように、社員研修と言うカリキュラムも充実していて

自由に(多少強制でも)学べる機会が多くあり

データ分析の重要性、プレゼン方法、問題認識、ポジティブシンキング
当然OAツールの学習

今に至っています。

コンピュータ系の仕組みに付きましても、事業が反映する分投資も積極的であり
自動化、生産管理、スタッフ業務効率化、申請処理、文書管理
様々な経験をさせて頂きました。

そんな経験を踏まえて「これからは大手一極集中の時代から個の時代(中小企業の時代)」
と起業を決意して早6年

しかし、結果は散々です。

「中小企業向けのシステムを格安で提供しお役に立ちたい」と言う野望(希望)とは裏腹に

費用対効果のコスト面、業務分析、データ取得後の活かし方 諸々

上げればキリがない位ネガティブな状況にスパイラスする状況でした。

巷では「IoT、第四次産業革命、RPA、5G」などと騒がれていても対岸の火事状況でした。

そこで、弊社もピポットチェンジを行い

「中小企業で圧倒的に足らないのはシステム化ではなくその前に啓蒙教育」と言う結論を導き出し

ブログによる情報発信や企業OBの方に登録いただき中小企業の生産性向上訓練を行う事業を進めております。

多少、時間は掛かりますが先ずは地頭教育を重ね自ら考えそれをシステムに転嫁する。

こんなストーリーを描いておりました。

これが「中小企業改革2.0」と勝手に命名。

「中小企業改革2.0」の体制は整いました、後は広報をしながら広く進めるだけです。


「中小企業改革3.0」のススメ

しかし・・・しかしです。
この進みは王道ではありながら牛歩並みです。

これでは生き馬の目を抜く「令和」の時代には乗り遅れます。

もう一歩進んだ「中小企業改革3.0」が必要になります。

これが私が勝手に考える「中小企業改革3.0」と太田ICT地域活性研究会との融合になります。

詳細は次回に続きますがさわりだけ。

先ずは地方の産官学各々を一つの地方企業の会社機能に当て込みます。
3つの機能
「総合商社」営業マーケティング、マッチングを行う部門
「システム部門」システム構築や実装サービス部門
「製造部門」実際のシステムを活用する現場

この3つに

マーケットを持っている事業者(銀行、商工会議所、JA)商社
企業の経営者:事業のアウトソーシングで強みにシフト
企業の担当者:専門職の働き方改革で業務を棚卸

いうなれば、IoTやRPAを企業ごとに構築して投資するよりも
各企業が連携を取り、共通業務系を抜き出してアウトソース会社に任せて

自社内では重要な自社オリジナル業務に徹しましょうと言う考えです。

分かりやすい所で言うと
事務系:出張申請から手配、旅費申請は全部ひっくるめてセントラル外注に任せましょう。
工場系:設備IoT プレス機を例に取りますと結局は駆動部、可動部の集まりですショット数や故障モードのセンサーを各工場で同じものを付けて、設備保守メンテ会社に一括で情報を集める。メンテ時期や分析のプロがデータを集計し、部品の共通化や設備保守メンテをセントラル外注化
全社:教育制度をカリキュラム化したセントラル会社に一括で委託し基礎教育、生産性向上、IT教育、階層別教育を定例化

この様な形をすることで一社では賄えない予算経費や社員規模でも実行が可能になり、雑多な業務も一元化されアウトソースされることで自社専門業務に専念出来るので働き方改革の一助にもなります。

地域を一つの会社に見立て、各々は水平統合で、横串を入れた地域のセントラル外注会社にアウトソース
この様に進める事で、地域の産官学が一体となりスマート化が進むと考えます。

ちなみにこの提案は特に目新しい事や私が考えたような内容では無く

大手と言われているメーカーではほとんどがこの形態をとっております。

大手だから出来る仕組みを、少し形を変え連合で進む「中小企業改革3.0」がカギと考えます。

まさに「中小企業改革2.0」と「中小企業改革3.0」は両輪で進めるべきです。

次回は「中小企業改革3.0」を掘り下げます。