
■ なぜ今、学びを「再起動」するのか
忙しい毎日、仕事に追われていると、「学ぶ」という行為はつい後回しになりがちです。
しかし最近、周囲でもこんな声をよく耳にします。
- NISAやiDeCoが気になるけど、仕組みがよくわからない
- DXだのAIだの言われても、どこから手をつければいいのか…
- 若手は詳しいけど、自分は完全に置いていかれてる気がする
私自身も、まさにそんな一人でした。
それでも「知らないままにしておくのは、ちょっと危ないな」と感じ、金融とデジタルについて
大人の学び直しを始めたところです。
■ 知識は「持っているかどうか」ではなく「使えるかどうか」
大人になってからの学びは、学生時代のそれとは少し違います。
試験のための暗記ではなく、「実際にどう使えるか」が問われるからです。
たとえば
- 投資を学んでも、実際に資産運用に役立たなければ意味がない
- IT知識を学んでも、社内業務改善に活かせなければ宝の持ち腐れ
大事なのは、“自分の仕事”や“生活”のなかで知識が機能するかどうか。
この視点を持ってから、私の学び方も少しずつ変わってきました。
■ 学びを止める3つのハードル
「学び直し」という言葉は簡単ですが、現実には多くの人が途中で止まってしまいます。
その理由は、おおよそ次の3つに集約できると思います。
- わからない言葉だらけで、最初の一歩が進まない
- 成果がすぐ出ないので、飽きてしまう
- 自分ごととして実感が持てない
これ、まさに私自身がつまずいたポイントでもあります。
■ 学びを“再起動”させるコツは「意味づけ」と「応用」
では、どうすれば止まらずに続けられるのか?
私なりに見つけたポイントは2つです。
- 自分なりの意味づけをする
→ 例:「NISAを学ぶのは、将来の選択肢を増やすため」
→ 「生成AIを学ぶのは、仕事の時短につながるかもしれないから」 - 小さくても応用する場を持つ
→ 家計簿アプリを使って、投資のシミュレーションをしてみる
→ AIチャットで議事録の要約をさせてみる
こうした実践と納得感のセットがあると、学びはグッと身につく知識に変わります。
■ 「詳しくなる」より「使いこなせる」ことを目指す
大人の学び直しにおいて大切なのは、専門家になることではありません。
「生活や仕事にどう役立てるか」
「自分にとってちょうどいい使い方を見つけること」
これこそが、実用的な知識の育て方なのではないでしょうか。
次回は、「ビジネスパーソンの越境学習日記 金融とデジタルをつなぐ思考法」について
書いてみたいと思います。