これは結構多くの企業さまでのあるあるかと思います。
比較的人員が潤沢な大手企業などであれば、人員再配置などをして対応する事もできますが
元々の人員がギリギリでかつ、生産数量も残業も多く従業員も疲弊している
小規模事業者などでは対応も難しいですね。
「デジタル化による改善や業務改革は進めたいが何しろ現場が忙しすぎて改善などしている暇が無い」
この様な相談です
この様な内容を少し分解して考えてみます。
経営者の目線としては、決して現状には満足しておりません。
何らかの施策を打たないと、全体的に疲弊してしまい何らかのトラブル等があれば
事業継続も出来ない近々の課題になります。
しかし、現状ではなす術無し………
- 受注は活況で出来る限り対応したい
- 需要増に対して人員が不足している
- 設備能力も逼迫してギリギリの生産状況
- 今後の需要は不確定で設備投資、人員増加には不安も
遠い未来よりも今の現状を乗り切るのに精一杯
こんなお話の相談です。
これは結構切実なご相談で「卵が先かニワトリが先か」の議論にも似ています。
他人や他社から見ると「計画性の無い経営」と言われそうですが
小規模の製造業などではよく伺う内容です。
処方箋は無いわけでは無いですが、中々一般論では通じない所です。
- 今を乗り切って、来るべき次の計画をしっかり立てるか?
- 無理をしてカンフル剤を投入するか?(設備増強)
外部から無責任に言うのは簡単です。
しかし、これは一般論ではあっても出来る限り先走ってでも手当をしておかないと
先送りした結果としての何らかのリスクも考えておく必要もあります。
先ずは一般論から見てみます
- 社内の能力(設備、人員)を超えた要求に対しての施策
- 限られた人員の非効率部分は無いか(無駄取り)
- 在庫管理や作業に必要な部材管理は適正か
- 作業計画は計画的か?優先順位や段取り変えは適正か
- 作業導線や作業計画は適正か?バラツキは無いか
- 品質管理は適正か?無駄な不良は無いか
この辺のお話を伺うと、経営者も現場監督者も「作業量(遅れ)」は把握していても
「作業の質」部分にはあまり言及していないケースが多いです。
その結果、何から手を付けるべきか?例え手を付ける優先順位が分かったとしても
少ない人員で誰が?どの様に進めるべきか?
進めるべき課題は見えても対応策が見えていない様子です。
明確で明瞭な対応策はあるか?
これが現場の困ったのHelpになります。
「まちの総務」の出番です「あなたの困ったは既に回答を持った誰かがいます」
ここについての最適解は「外部の専門家に相談しましょう」これに尽きます。
まさに「改善のプロ」による現場診断と対応策の優先順位付けです。
そこまでわかれば、後は粛々と進めるだけです。
とは言っても「忙しすぎて、その人員補填が難しい」これも良く伺います。
「忙しい」は常套句です。
厳しい言い方にはなりますが「休憩もトイレも、昼食も取れないほど忙しいですか?」
先ずは「忙しい」を分解して、そこから何を無くして、何を置き換えるか?
そこから一緒に考えましょう。
「忙しい」は心を亡くします、この言葉は全ての思考も停止します。
本当のお仕事(目先の仕事)にも影響を及ぼしている可能性もあります。
「忙しい」を理由に他力本願になっている可能性もあります。
出来ればもう少し解像度を上げての具体的事例もあげて報告したいですが
秘匿上のお約束もあり企業名や具体的事例までは難しいですが
それでも「まちの総務」的な立場で俯瞰した場合、この課題の多くが共通性があります。
そこから紐解くと、やっぱり「あなたの困ったは既に回答を持った誰かがいます」につながります。
出来れば、企業名も公開して多くに方々に成功事例や進捗状況を共有したいですが
それでも出来るだけオブラートに包みつつ、共通の課題対応策事例を共有して
「現状打破」のお手伝いをして行ければと思います。
この辺の改善事例は時を見てシリーズ化して行こうと思います。
少しお時間を下さい。