中小企業でのデジタル化課題は騒がれておりますが
中小企業では人員、予算の関係で「ひとり情シス」に頼らざる得ない状況
そんな多くの現場を見て来た経験と自身の経験から
シリーズ企画として「ひとり情シスを救いたい」と題して
関係者へのアドバイスや応援内容を言語化してみます。
前回は「 上司の考え方を変えるのは無理、自身が変わるか自然淘汰を待つか」として
社内の上長や経営陣との関係性について、良い関係性を作るにはについて書きました。
どこに張るか(投資)を行うべきか経営者目線で考える
デジタル化投資は非常に難解で難しいです。
これが大企業でデジタル投資予算も潤沢であれば別ですが、多くの中小企業では
費用対効果の高い設備投資には積極的であっても、デジタル関連投資となると
一気にブレーキを踏む企業が多いです。
これは以前もお話ししましたが「費用対効果が見え難い」ここに起因します。
生産設備などであれば、生産で付加価値も上がりますが
デジタル投資は「攻め」と言うよりも「守り」の要素も強く
風が吹けば桶屋が儲かる的な、業務効率化(合理化)の二次的費用対効果になる内容なので
経営者や上司提案で「0.5人の工数が合理化出来ます」と言っても
結局1人は雇っているので0.5と言われてもピンと来ません。
そうなると、デジタル予算配分は結構大切な検討事項になります。
見えているモノ(PCなどのハード)はまだ良いですが、見え難いソフトやサービス系に関しては
かなり慎重論も多くなります。
特に最近のSaaS製品などはメーカーも乱立して、選択肢が多い分選択には結構気を使います。
そのような際は「自身が経営者であったら」や「自身のお金で買うとしたら」の
目線で物事を判断する必要があります。
デジタル予算だけが特別では無く社内の決められた予算の中で、如何にデジタル化予算の
必要性や重要性を説いていかねばなりません。
この経営者目線は結構重要(IT担当は自身が進めるデジタル化が最重要と考えがち)
その他の関連予算とデジタル関連予算と勝負するための駆引き、タイミングなどが重要になります。
あまり具体的な内容で無く恐縮ですが、社内は意外にもパワーゲームです。
少ない予算の中でも確実に形に出来る人物は社内でも評価されている方です。
実際の購入にあたり「何を買うか」も重要ではありますが「誰に託すか」も重要です。
「この方に託せば悪いようにはしない」と慕われる
こんなIT人材を目指したいですね。
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