浅そうで深そうなタイトルになりますが。
「デジタル化導入により合理化」などはゴールも目的も明確なので比較的わかりやすいですが
「DX化を進めて業務変革」となりますとゴールも目的も曖昧で、求める人、部署にも違いが出るので非常に事を難しくします。

「DX」と言うわかりそうで分かりにくい概念であり、人により解釈が違うってくる事に起因している部分でもあります。

私自身の解釈としては

以上の様に定義付けていますが、これらも考え方の一つで明確な解にはなっていない感じです。

この言葉の定義の裏には
「では結局何から始めれば良いの?」
「それを具体的にアドバイスしてよ」
こんな感じでストップしてしまい、お互いの溝は埋まらず並行性のまま進むのが現状かと思っています。

ではこの原因はどこにあるのだろうか?
こんな疑問を常に持っております。

現場の声
・課題感は持っているが、あまり具体的で無く策を見出せ無い
・他力本願な課題であり自分事と捉えられない
・課題はあっても実際に進めるリソースが無い
・興味はあっても何から手をつけるかわからない

お客様とお話をする中で、この様なネガティブなご意見が散見します。
これらのご意見をまとめて見ますと、いくつかのカテゴリーに分類されます。

・課題
・リソース不足(ヒトモノカネ)

・課題

なんと無く漠然とした課題は持っていますが、有線順位は?と問われると
将来的には必要と思いながらも、現状はどうにかまわっているので………
何かしなくちゃとの義務感(強迫観念)からの課題出し…これでは全体の足並みは揃いません。
明確課題や、やりたい内容の優先順位は高い…でもリソースが

・リソース不足

誰が何のために進めるのか?既存業務を割いてまで進められるのか?
社内に出来る人がいれば既に行っている。意見(課題)を言う人はいるが他力本願

この辺に集約されそうです。
ここから組み合わせパターン化すると

課題:課題は明確、課題が不明確
リソース:潤沢、不足

①課題は明確で社内リソースは潤沢
②課題は明確、社内リソース不足
③課題は不明確、社内リソースは潤沢
④課題は不明確、社内リソース不足

これで対応策が見えてきます。

①課題は明確で社内リソースは潤沢
直ぐにでも進めるべき、既に進んでいるかもです。
しかし注意点はこの課題がDX課題なのか単にデジタル化対応で終わるのか?
課題設定に対してはしっかり見極める必要があります。

②課題は明確、社内リソース不足
外部の第三者に委ねるのが最適です
しかしこれも注意が必要で見えている課題の対応策は比較的簡単であります。
これが表層問題で氷山の一角であればもう少し深堀は必要になります。

③課題は不明確、社内リソースは潤沢
これは大手から中堅で多い印象です。どこから手をつけるべきか?悩んだ挙句に
課題対策案を無駄(失礼)に出し合い仕事を増やしている傾向があります。
行政や企業が進める「DX課」などが典型事例です。

④課題は不明確、社内リソース不足
これは中堅から小規模に多い印象です。
この層がDXセミナーに参加して課題事例や進め方の研究をしている感じです。

これらを網羅的に進めるのは無理があります。
仮にこれらの方々が同じ「DXセミナー(勉強会)」に参加していたら
どうなりますか?考えただけでも恐ろしいですww

この中で重要なのはどのパターンなのだろうか?
①②はなんと無くDX対応と言うよりデジタル化置換で解決出来そうな気がします。
③はDXとは少し違った方向に進みそうな予感です、これもデジタル置換で終わりそう

そうなると重要なターゲットは④になりそうです。
課題も漠然、リソースも不足…まさにDXで対応すべき内容なのかと考えます。
逆説から考えると、余計に進んでいない(前例しがらみがない)のでゼロスタートが可能

業種、職種別事例を研究してハマりそうな案件を「パコって」組込むだけで
一気に成果が見えてくる気がします。
しかも新規では無く事例応用なので費用もリソースもリーズナブル(適正)に進みそうです。

「DXの民主化」(造語ですが)この進め方こそが、DX時代のDXの進め方になるのではと考える次第です。

進め方手順としては
・現行行っている仕事、先ずは極論から「止められないか」「止めたら誰が困るのか」原点に戻りべき論を考えます。
・止められない場合は違った方法や持ってシンプルにならないから仮説出し
・シンプルになった部分を代替え手段としてデジタルの力を借りる

実はこの「止められないか」からの原点回帰はDX議論の大切な要素になります。

最後に大切な議論として「リソース不足」これは多くの経営者、現場が口にしますが
それ以上に無駄な仕事をしている場合が少なく無いです。
コア業務ノンコア業務併せて忙しく、新たな発想や前向き議論が出来ない状態で、その結果
「出来ない理由」「他力本願思想」「人を増やせば出来る」になり負のループに落ち込みます。

ここにメスを入れるのがDXであり、ここを改善(改革)するのがDXの本質になります。
そう言った意味でもネガティブ思考の会社ほどDXポジティブ(可能性大)なのかも知れません。

後は経営層がここに気付くかどうか?
まだまだ我々に出来る事はたくさんありそうです。

-PR-