「ICT地域活性化研究テーマ案」地域で職種を越えてチームを作ったらどのような機能を果たせるか?

個人的見解で恐縮ですが
「地方創生」「地産地消」とかの言葉はあまり好きではありません。

地域を愛するという事に異存は有りませんが、これが行き過ぎると
「セクショナリズム(縄張り根性、排他的)」のイメージが有るからです。

出来る事なら「地方発」「地方の特色を活かした」的な発想に変えて行きたいと思います。

そんな思いもあり「ICT地域活性研究会」に参加させて頂いております。

「ICT地域活性研究会」に「期待すべきこと」や「このように進むと良いな」
は以下に述べさせて頂いております。

「ICT地域活性研究会」と「中小企業改革3.0」に掛ける思い

IT技術は調達、学ぶより活用する時代「ICT地域活性研究会」と「中小企業改革3.0」に掛ける思い

ICT地域活性化による中小企業の両輪「中小企業改革2.0」人材育成 「中小企業改革3.0」でアウトソースで完結

今回は表題の「地域で職種を越えてチームを作ったらどのような機能を果たせるか?」
について考えてみたいと思います。

今回、発起人の呼びかけで集まった地域世界を救う「アベンジャー達」ww

発起人は関東学園大学の准教授である中谷淳一さま
アドバイザー講師として森戸祐一さま
参加者(会社)の顔ぶれとしては
地銀、信金、JA、商工会議所、行政、弊社を含むIT関連会社

太田ICT地域活性化研究会

設立主旨
産官学連携・ICT活用による地域活性化の推進
活動内容
定期的な勉強会および情報交換を通じた太田市におけるICT活用促進

もう少し私なりに解釈してみます。
世界的にIT技術が進化し
様々な場面での革新が始まり革命(第四次産業)の波が押し寄せている。
その波に乗り遅れぬように皆さんで知識を学び共有し
その技術を活用し様々な課題(社会問題)に真っ向から取り組むために
産官学が連携(チーム&タッグ)を組み地方発モデルを創出しようじゃありませんか?

どうですか皆さん?と言う研究会。

この様な機会を与えて戴いたので、折角なのでシムシティの市長とか首長になったつもりで
ビジョンを描いてみませんか?

と勝手に妄想し私のビジョンを描いてみます。

それが表題の
「地域で職種を越えてチームを作ったらどのような機能を果たせるか?
になります。

一つの地域の会社、組織団体、行政を含め一つの会社機能として考えてみます。

そうする事で適材適所の強みを活かし弱みを補う事が可能になり、無駄なリソースの最適化が可能になります。

と言う虫の良いストーリーです。

先ずは会社機能をさっくりと洗い出します。
【本社部門】
総務人事、 経理部門、 資材購買部門、 法務部門、 教育部門、 施設管理部門
【販売事業部】
販売部門(国内外)、 営業部門、 物流部門、 サービス部門
【技術開発事業部】
技術開発部門、 試作部門
【製造事業部】
製造部門、 設備保守部門、 設備技術部門
【品質保証事業部】
品質保証部門

もっとあろうかと思いますが、思いつくままに挙げてみました。

これを今の中小企業に併せてみます。

規模の大小や職種は別にして、少なくても上記内容の関連の仕事をしていませんか?
そこに人をあてがい、同じ仕事を横並びで毎日毎日終わりなく。
一つ大切な基本前提として企業毎のノウハウ、特殊技術、オリジナル部分は割愛します。
そのように考えた場合

「人が少ない」「忙しい」「ICTが進まない」「業務効率化が進まない」

これらの課題を解決する方策って見えてきませんか?

基本前提を除いた部分、ここに横串を入れる事で何らかの方向性が見えてこないですか?

シンプルな思考として

1社では賄えない予算や規模、知識不足によるICT化の課題を
100社集めて、予算分配を行い共通の仕事しての規模集中して、集めた仕事をICTの力で自動化しましょう。

こんな単純にはいかないとは思いますが。
理屈的には、同様の仕事に横串を指すことで、効率化が図れヒトモノカネの問題が解決しませんか?
と言う問いかけです。

もう一歩進めると、自社のマル秘課題も有るでしょう。
横串の仕事を刺すという考えでは無く、横串で分析する事で自社社員でなくてはならない仕事と
派遣社員やアウトソースで賄える仕事に整理するだけでも良いのです。

この社員(プロパー社員)以外で出来る仕事をアウトソース(又は請負化)するだけで良いのです。

するとどうでしょう。

必然的に効率化&合理化出来たリソースを社内の重要部分に集中投下できませんか?

又、アウトソースされたお仕事は、各社が知恵を絞ってICT化するよりセントラル方式でICT化した方が効率化しませんか?

これが冒頭の「地域で職種を越えてチームを作ったらどのような機能を果たせるか?」の回答になります。

これだけ技術が進化しスマート○○が提唱されてきた昨今、中小企業が一社一社のセクショナリズムで右往左往するより、チームを組んで徹底的に合理化しそこで余ったリソースを自社の発展に使う方が得策では無いですか?

これが出来るのがまさに地方の力で産官学の方向性と確信します。

どのように進むのか?

ではもう一歩踏み込んで具体的に進むにはに言及します。
現在研究会で集まっている方々とのベクトル合わせを行います。

ベクトルが合わないとスタート時点で失敗です。(柔らか頭で無いと進みません)
ここは主催者やコンサルの方の腕の見せ所です(丸投げ感半端ないですがww)

何故このメンバーのベクトル合わせが重要か?
参加者の顔ぶれを見て下さい。

地銀、信金、JA、商工会議所、行政ですよ。
全てが不特定多数のお客様を既に抱えている言うなれば地域の総合営業部門です。

少し残念なのが、まだ各担当は自身(自社)のポテンシャルに気付いていません。
何かお客様のお役に立ちたい、課題に向き合いたいと言う気持ちはありますが
少し空回りしています。
個人には解決まで導く知識や技術が無いと思い込んでいます。(いる気がします)

いやいや私に言わせれば

一番の強みを持った何処の誰よりも強い影響力を持っていると思います。
特に地銀や信金はお客様の金庫番でもあります、お客様の業績が上がれば自ら潤い
商工会議所やJAはお客様(メンバー)の業績向上と課題解決が何よりも大切なミッションのはずです。
そこに行政のバックアップが入れば鬼に金棒です、県や国に掛け合い助成金の活用も可能です。

そのメンバーが集いベクトルを併せる事で良い方向に進まないはずがありません。(多分)

そこで具体的な進め方案は

各メンバーでベクトルを合わせた後、この案を自社に持ち帰り丁寧に説明し(主催者も一緒に)
各社から主要メンバー(インフルエンサー)を探し出します。

研修会はあくまでも素案を作りベクトルを合わせる事に注力し賛同者を集めます。

その賛同者で組織化して具体的な方策(ミッションA)を作りこみます。
そのミッションAの賛同をしてくれそうな前向きな経営者(10社)位を選定し
ミッションAの内容を会社と一緒に分析し、共通項(事例)を洗い出します。

その事例について徹底的に議論して、共通項の課題対策を気論します。

課題対策とは、ICTによる自動化、アウトソース化、請負化など
一つのモデルが出来れば後は簡単です。

そこに協力、協賛してくれる企業を募り拡大と他業務に応用していくだけです。

回りくどく多くの方に説明し賛同を得るより

いちいち説明して、納得していただくことに時間を割くよりも、理解できる人同士で作り上げちゃって、結果を「はい、どうぞ」と世間に投げた方が面白いじゃない?

と言う考えです。

ベースになった新聞投稿記事

この位ライトに考えて行けば案外簡単に進むのはと予想します。
これは特に新しい発想とか新しい考えとかでは無く、

既に大手の企業は数十年前から既にやってる特別な事では無いです。
なので事例やモデルはいっぱい転がっていて

唯一新しい所が、今まで相いれなかった(ライバル)が一緒に組めるか?協力できるか?
ここかポイントになります。

それでも独自路線を行きたいという方はそれでも構わないと思います。
その結果は時代が判断してくれると思います。

先ずは「理解できる人で作っちゃおう」この精神で賛同できるメンバーと一緒に仕事がしたいです。

一歩でも進むように。