巡回頻度・見るポイント・誰が立ち会うか

「工程内見守りは、どれくらいの頻度でやるべきですか?」

これは、導入を検討する管理職・監督者から
必ず出る質問です。

結論から言います。
最初は“月1回”で十分です。

巡回頻度は「多ければ良い」わけではない

よくある失敗が、「最初だからしっかりやろう」と
毎週・毎日巡回することです。

結果はどうなるか。
• 管理側が疲れる
• 現場が構える
• 指摘が目的になる
• 形骸化が早まる

工程内見守りは、監視活動ではありません。
改善 → 是正 → 確認
このサイクルが回るには、月1回が最も現実的です。

複数工場・複数工程は全部同じでいいのか?

これもよくある悩みです。
答えは
「考え方は共通、運用は分ける」です。

共通にすべきこと
• 製品状態を見る
• 不要物の有無
• 置き場の意味が分かるか

分けるべきこと
• 工程特有の仮置き
• 製品形態
• 作業スペースの制約

すべて同じ基準にすると、「うちは特殊だから無理」が必ず出ます。
逆に、思想が共通であれば運用は違っていていい。
これが長続きするコツです。

チェックされる側は誰が適切か?

工程内見守りでは、“誰に説明してもらうか”が非常に重要です。

おすすめはこの組み合わせです。
• 主:工程リーダー・班長
• 副:実際の作業者(一般社員)

理由はシンプルです。
• リーダー:判断・調整ができる
• 作業者:実態を知っている

どちらか一方だけだと、現実と説明がズレます。

巡回時に見るポイントは「正解」ではない

巡回中に大切なのは、正解探しではなく、現状確認です。

例えば、
• 「これは在庫ですか?仕掛品ですか?」
• 「なぜここに置いているんですか?」
• 「困ることはありませんか?」

質問は“詰める”ためではなく“理解する”ため。
これが伝わると、現場の空気が一気に変わります。

次回は、この巡回で最も失敗しやすい
フィードバックのやり方を解説します。
「フィードバックを間違えると5Sは必ず形骸化する」