IoTと言う言葉が「バズワード」では有りますが、実際の動きは微動です。
中小企業の現場でお話を伺う所は「スマート工場やIoT」と言う言葉には魅力は感じるが、実際の自社に置換えると様子見と言うのが実情です。
「IoTケーススタディ研究会」を発足させてお客様とのコミュニケーションから得た情報を元に考察してみます。
IoTと言う言葉は盛んに騒がれているけど、中小企業にとっての儲かりポイントは何?
当然ですよね、単なる流行で「IoT」を導入しても自己満足ですよね。
何度も言いますがIoTは手段で有って目的では無いです。
では、IoTの考え方を導入すると何が儲かるの?
中小企業工場の費用対効果に付いて考察して見ます。
ここでのポイントは「事前予測や予防保全」になります。
IoTで顧客増加や新規案件成立・・とは別次元ですが。
今あるパイの中での最善や改善に繋げて行く事は可能です。
そのカギとなるのが「事前予測や予防保全」です。
・不良率を無くすことで製品ロスが減ります
⇒製品ロスを無くすことで歩留が上がります
・装置の状態を知る事で作業ロスが減ります
⇒作業ロスを無くすことで作業数が上がります
結果的に儲かります・・と言うストーリーです。
作業ロスと製品ロスを無くして、作業数UPと歩留UPと言うストーリーかと思います。
*この中には、人の作業軽減とか作業合理化も有りますが、中小企業では人員削減効果は望んでいない様なので割愛します。(人の効率を上げて新たな作業で効率を上げると言う考え方はこれからの様子です)
先ず、経営者の方は「一日の作業数」「歩留」「不良率」とかを把握していますか?
この数値管理(見える化)が進んでいないのが現状かと思います。
この答えが中小企業でのIoTの肝になると思います。
現状の数値が見えていないのに、改善なんてあり得ませんよね。
歩留60%⇒70%にするために、何をすべきか?この様に基準や指標を明確にする。
ここがポイントです。
その見える化の急先鋒がIoTになります。
ネットワークや機器、Web環境、サーバー環境が身近になり手軽に展開が出来る事から
「第四次産業革命」とはやし立てていると思われます。
小さな一歩ですが、先ずは本当に一工程でも一装置でも見える化を進める事で
次の一歩(会社としての考え方やもの作りの合理化)が進むと考えます。
この一つの種を全工場に展開したり、海外の工場の情報を国内で使用したりと
これが「スマート工場」の考え方に結び付きます。
IoTは決して大手だけの考え方では有りません。
むしろ、中小企業が今導入すべき内容かと思います。
是非、事例を作りながら工場の改善を進めて見ませんか?
ご相談、お問合せお待ちしています。