お仕事先でたまたま需要と供給側のお話を伺う事が出来ました。

今、倉庫業が熱い。

運送業社が倉庫業を積極的に進めています。
物流を持っている所が倉庫まで持っている親和性は良いですよね。
1000坪以上の大型倉庫の問い合わせがひっきりなしだそうです。

倉庫を探している方は、何が何でも必要で切羽詰まっている模様。
これがコロナの影響か一時的か継続するのかは読めませんが。

私自身は前職時の影響もあり「在庫は悪」と言う教育を受けた事もあり
あまり倉庫と言うモノには懐疑的な所でもあります。

トヨタ式カイゼンで言う所の「適材適所適数適時」

7つのムダ
(1)作りすぎのムダ
(2)手待ちのムダ
(3)運搬のムダ
(4)加工そのもののムダ
(5)在庫のムダ
(6)動作のムダ
(7)不良をつくるムダ?

理屈では理解しています。
ではなぜ「在庫倉庫」が活況なのか?

ポイントは3つあると予想します。

下請け構造のサプライチェーンが弱いためにおこる余剰在庫

メーカーからの一次二次の下請け構造で、上位の生産状況の計画不備を
下請けが受ける事が多く、事故対応策として余剰在庫で調整

製品出荷後のクレーム、手直し品の保管在庫

メーカーが作った製品にも一定の確率でクレームや手直しと言う作業が入ります。
その製品は現場には戻せません(既に次の製品で埋まっています)
なので一次的倉庫が必要になりその保管場所で手直しを行う事もあるようです。

有事の際の緊急対応在庫

3.11大震災の時や、今回のコロナ騒動もそうですが
何かのきっかけで爆発的に 品不足になると
計画を超えた量産が始まり体制出来た時には在庫
加えて特に季節モノは機会損失しないために量産してストックしておく。

こうなったら原理原則(在庫=ムダ)を議論するよりも
目先の行動に流されるのも理解できます。(本質は違うでしょうが)

特に製造業は今後も益々、海外依存度も増して行きます
もうしばらくこの流れは続いていきそうです。