AI情報が話題になればなるほど「AIでなくなる仕事」
キャッチーな話題で大衆を煽りますが
大方はあっているような、ピントがずれているようなそんなモヤモヤ感です。
少し業態を整理して考えて見ようと思います。

前回は「行政サービス業務ほどAIで統合すべき」について書きました。
全国民が関係する共通業務であるほど利便性を求めAI統合化が期待されます。

今回は「まちの総務」的な発想で、行政サービスの次に多いであろう
各企業の総務系(バックオフィス業務)が今後 AIにより効率化されて行くのか
この辺を士業業務のAI化と併せて考察します。

AIによって無くなる仕事「システム開発」企業のバックオフィス系業務

と題しましたが、AI文脈では「システム開発」自体に意味が無さそうと
前回も考察しました。
必要なのはプログラミングによるコンピュータシステム開発では無く
ユーザーが求める(実施すべき)処理や結果が重要と言うこと
「プログラム開発は単なるAI進化前の手段」と定義します。

バックオフィス系業務について改めて整理します。

バックオフィスは、企業内の業務の裏方を担当する部門や機能を指します。
具体的には、経理、人事、法務、ITサポートなど、主に内部の管理や支援業務を
行う部門が含まれます。これらの部門は、企業の戦略や目標を支える役割を果たし
フロントオフィス(顧客対応や営業など外部との接点を持つ部門)と協力して
企業全体の効率性や円滑な運営を実現します。

ChatGPTによる解答

その文面からの判断としては、企業規模や業種業態に関係無く
全ての企業(会社)に存在する共通業務体系と考えて良いと思います。

前回も少し書きましたが、バックオフィス 業務も本来は求めるI/Oは一緒でも
企業の歴史、体制の中で少しずつオリジナル(こだわり)が出来ており
そのおかげで、中々統合化の発想につながらないのも現在地点です。

そのこだわりが全体最適からは些末(あまり重要でないさま)と捉えるか
が重要なポイントになります。
そのピンポイントなこだわりのおかげで、オリジナル開発を進めたり
折角良い格安な汎用サービスがあるのに否定した、無駄な人員を確保して
「今日も何処かで忙しい、人が足りない」と違う方向に向いていきます。

そのちょっとのこだわりを許容して、全体最適方向に向いて行ければ
企業の得意技(コア)の深堀も可能になると信じます。

ちょっと脱線しましたが、些末なこだわりを許容して
バックオフィス系業務(ノンコア)は汎用性に任せて行ける日を…

こんな日を実現するのが「AIの役割です」
・各種行政情報は統一されたガバメントクラウドAPIを活用
・士業の監修のもと、給与計算や会計処理はAIで自動化
・その他申請処理系は行政サービスと同様にクラウド上で対応

企業オリジナル部分もあろうかと思いますのでログインやマイナンバーで差別化
・企業側の担当者は自社独自の係数(基本給、残業代計算など)を管理
・申請処理などのワークフローが必要であれば企業担当が管理

この辺がざっくりと想定出来ます。
一般的にバックオフィス業務と言われる「経理、人事、法務、ITサポート」
経理や法務、ITサポート(問合せ対応)などは共通項の中で
AIに委ねて、過不足部分を担当が補えば良いと思います。
社員教育などはまさにこの共通項の分野かと思います。

「AIで私の仕事が無くなるの」と強迫観念にかられるのも事実ではあります。
一つだけ言えるのは
「社内であなたしか出来ないと思い込んでいた業務は実は代替が可能です」
こんなマインドチェンジは必要になろうかと思います。
それを客観的に捉えて、あなたはどのように考えますか?

一番いけないのは「AI化には絶対反対」「属人化大賛成」
進化を阻む行為は避けてほしいです、次の世代のためにも
この様な思いが強い方は残念ながら……

しかしながら憂いていても仕方ありません。
総務や人事言われる言葉は「human resources」と言われ裏方ではありますが
人(human)が絡む大切なお仕事です、ここは企業個性や個人的個性も出て
AIでは代替出来ない部分と信じております。

提言するとは言いながらも、少し漠然ととして着地点になってしまいましたが
この内容は一社一社単位で考える事は絶対に無理な内容です(企業エゴもあり)
なので「まちの総務」的な発想無くしては議論が進みません。
一緒に近未来を語りましょう。