最近よく聞くフレーズで「失われた30年(日本)」があります。
1990年台の株価も低迷で推移しており極端に貧しくなっているという事実

その危機感からか、盛んに「リカレント教育」や「リスキリング」が話題になっております。
特にデジタル化人材育成は急務との事で、大人の学び直しの機会創出に躍起になっている感が否めません。

「リカレント(recurrent)」とは、「繰り返す」「循環する」という意味で、リカレント教育
とは、学校教育からいったん離れて社会に出た後も、それぞれの人の必要なタイミングで再び
教育を受け、仕事と教育を繰り返すこと

リスキリング
「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応す
るために、必要なスキルを獲得する/させること」

確かに企業側のニーズも変わってきており、ITバブル時はこぞって新規システム開発を進め
その後、予算凍結などを経て過去のシステム資産の継続で、昨今は時代遅れの過去の資産で
お仕事を進めている感じです。

そうなると新たな技術や学びとは対極になり、ユーザーやSI事業社共に過去の栄光だけでお話をする。
こんな負のスパイラルになり、そこを危惧しての「リカレント教育」や「リスキリング」につながる
のかと思います。

時代の流れに身を任せている弊社も過去のシステム開発の「物売りからサービスへの転換」
に全振りしている最中です。

そんな中で、企業さまのデジタル化人材教育をさせていただく中で感じている事
「肌感的に男女差がある気がします」について書いてみます。
あくまでも詳細なエビデンスがある訳では無く、現場の肌感としての内容です。

デジタル研修を行う中で、結構な割合で女性社員の参加もいただいております。
というよりも男性よりも少し多い割合かもです。

そんな中での印象として「学びに積極的なのは女性の方が多いです」
眼つきや興味?前向き?学びの姿勢なのか質問も結構ガツガツ来る印象です。

引き換え男性はと言いますと「講師の様子伺い」や「お手並み拝見」的な比較的
引いてみている感じでは否めません。
特に40代以降の男性には顕著な感じがします。

この違和感は何なのか?と思っていた所、とある方との会話の中で腑に落ちました。
あくまでも一般論として

「男性は過去に学んだ知識をベースにしてしまい新たなアップデートをしない傾向がある」

とのご意見です。
自身が「知らない」と言う事はプライドが許さずに「無知を知られたくない」そのために
予防線を張り自分のことを「馬鹿だ」と言っておけばたとえ間違えても
「あいつ馬鹿じゃないか」と言われてプライドが傷つくことはないわけと言う感じです。

そこから見えるのは「知らない事を知るのでは無く」プライドが傷つかない過去の栄光で
進めるこの様な分析結果の様です。

女性は逆の感じで「知らないから学びたい」と言う過去の栄光では無く、今を生きている
そんな脳の構造をしていると悟られました。

これを上手く表現しているのは
「恋愛において男性は新規フォルダ、女性は上書き保存」と言う思考の
違いで結構深い言葉です。

これを頭の中で整理してみると、なんとなく前半のお話に合点が行きます。
理系的なプログラム開発は男性脳でアルゴリズムを組み立てるスキルは女性脳の方が優れている
のかと考えてしまいます。

あまり女性男性と言う二極化話題は今風ではありませんが、ここから逆算してみると
デジタル化人材としてのスキルアップはまさに女性の方がアドバンテージがあるのではと

機会があれば女性の方が積極的に学び、積極的で無い男性には国が指針を示して背中を押して
はじめて重い腰を上げる。

こんな表現が正しいのかと思った次第です。
そうなるとジェンダーが結構有利な世の中にもなりうそうで
女性が企画して男性が形にするそんな所が落としどころになりそうです。

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