お仕事柄と言いましょうか性格でしょうか「合理化とか効率化」は三度の飯より好きです。
お客様と接する中、お節介が過ぎるほど「合理化や効率化」をすすめてしまいます。
ですが最近少し「お客様は本当に合理化や効率化を求めているのか?」

こんな疑問にも接する機会も多くなって来ています。
システムコンサルを通じてお客様から「課題や問題点」を伺いますが
個別ではそれぞれ違いますが大きな層別では「共通の課題」に落ち着きます。

頭の中では
「合理化や効率化したい」
「でも具体的な方法論がわからない」
「まあ、大勢に影響はないから良いか」

こんな思考に陥るようです。
それでも過去には「どうにかしたい」と思った時期もあったかもですが
職場環境もあり結局は「まあ良いか」こんな負のループも考えられます。

そんな中で第三者からの「何か課題はありますか」の問いに対して
少しの期待を込めて「〇〇をどうにかしたいです」

企業でのシステムコンサルを行う中で
自身が諦めていた「何か」について再燃していただいております。

過去にも書きましたが、作業効率化阻害要因 3選 「探す、調べる、転記する」

これは結構根深い問題になっているようです。
実はシンプルに考えれば「ムダな仕事」と頭では理解できていますが。
声高にできない「立場や組織風土」にも影響をしております。

例えば、新入社員で入社した若手担当が上司より、この「転記業務」を任されたとしましょう。
※本来はこの上司がそもそもの問題ですが
若手社員は意見など言えるはずも無く「与えられた業務が仕事になります」
そのまま時が経過して、仕事量も増えたり、上司が異動したりしますが
「与えられた仕事(転記業務)」だけは延々と残り継承されて行きます。

これは「上司から指示を受けたお仕事」と言う事実だけが残ります。
そうなると「誰がここにモノ申すのか」と救世主を期待します。
本来は仕事を受けた本人が「改革、改善」と声をあげるべきですが
そんなことを言える社内雰囲気は無く、たとえ言ったとしても「余計な仕事が増える」

結果、「報われない生産性ゼロの仕事」が脈々と引き継がれて今も残っている………
これは決して他人事(他社事)では無くフィクションです。

たとえ「声をあげた」としても、根本究明や業務分析など面倒な事はすっ飛ばし
「デジタル化」で逃げて余計な入力仕事を増やしているのも現状の安定稼働です。

その辺から紐解くと
「何か仕掛けなければだけど、現状維持で仕方ない」
「言っても変わらないので給料の範囲内でやっていればOK」
「余計な仕事はこれ以上増やしたくない」

こんな空気が蔓延している感じさえしてしまいます。

その結果「あまり合理化とか効率化には興味がないのかも」と感じてしまうことがあり
「他力本願」の「自身はわかっているが変わらないのは会社(社会)のせい」と脳内変換し
「変わらない、変われない」会社のお荷物になっている可能性も否めません。

ここに「火(やる気を喚起)」しているのが国も進める「DX」になりますが
刷り込まれた意識を変えて行くのは「第三者目線」でしかないのが現在地であります。

もう少し事例を交えて解説して見ます。次回に続く