最近はすっかりコード開発からは遠のき、たまにシステム設計(それもたまに)に
行う位の一応「システム屋」を名乗るデジタル人材です。

お国から「デジタル化推進委員」の任命も受けていますので
デジタル寄りの記事も公開して見ます。

最近、お仕事柄「kintone」を活用しているケースが増えて来たので
システム屋目線(時にはユーザー目線)からkintoneの実力を探って見ます。

先ずは結論から

kintoneに限らず「ノーコードツール」は良く出来ております。
直感的に構築が可能で、修正、やり直しが非常にやりやすいです。
まさに「ノーコードツール」が流行るのがわかります。

自身の頭の中でイメージした(データ構造や連携フロー)をビジュアルで
文字通りプログラムコードを書くこと無く、必要なパズルを組み立てる感じで
直感的に仕組みの構築ができます、しかも短時間で

サンプルアプリを落とし込んで、追加情報を付加してサクサクっと開発可能です。
既に多くの汎用性のあるアプリが準備されており、それをベースに改修(変更)するだけで
7割以上に完成度になり、残りは少しずつ手直しをして行くイメージです。

まさにシステム開発の敷居が下がり「アプリの民主化」が進む素晴らしい製品群です。

但しあまり複雑な内容でkintoneに強依存するのは危険です。

シンプルな台帳系(Excel台帳)の移行と考えるのがスマートです。
これはあくまでもシステム開発の経験者目線です。

しかしながら「ユーザー目線」から見た場合では少し変わって来ます。
CMなどで「Excelを取り込んで簡単に」的な内容には少し注意が必要です。

単にExcel帳票が出来るレベルでは最初は戸惑います。

データ構造や処理フローが明確になっていないと、やることが多すぎて迷子になります。
迷子になりやすい方がいきなりkintoneを使い出すと、一気に作り出すので
余計に混乱して追加削除が行われ、盛り込みすぎて頑張った割に何も使えない
「野良アプリ」が乱立して来ます。

【重要】どんなツールを使うにしろ基礎知識は絶対に必須

どんなツールを使うにしろ基礎知識は絶対に必須で
「誰も簡単には実は売り文句」で知識を持った方には「簡単に構築可能」が正解です。

しかし憂うことなかれ
最低限の知識を習得する事で、やっぱり「ノーコードツール」の恩恵は絶大です。

そこで押さえるべき設計極意「3選」とkintone機能「3選」を報告します。

押さえるべき設計極意「3選」

  • データ構造の明確化(テーブル構造)
  • 処理フローの明確化(俗に言うフローチャート)
  • 一気に作らず積み上げ方法で開発

押さえるべきkintone機能「3選」

  • 関連レコード一覧
  • ルックアップ
  • アプリアクション機能

これだけおさえれば、台帳レベルのアプリ構築は可能になります。
「押さえるべき設計極意「3選」」につきましては別のブログで細かく報告します。

ここでは「押さえるべきkintone機能「3選」」について解説して行きます。
少しややこしい部分になりますkintone画面を見ながらなら簡単に説明出来るのですが

・関連レコード一覧

関連レコード一覧とは、レコード詳細画面に「条件に一致したレコード」を一覧表示できる
機能です。ほかのアプリ、同じアプリのどちらのレコードも表示できます。たとえば、顧客
データと案件データを別々に管理している状態で、顧客に紐づく案件データをまとめて見た
い場合などに便利です。

kintoneヘルプより

言葉に表現するのは難しいですが、Excelであれば月別の台帳をシート別に管理
している時などにkintoneであれば一画面上で表示が可能になります。
これだけでも脱Excelすべき素晴らしい機能です。

・ルックアップ

ルックアップとは、他のアプリに登録されている情報を参照してデータを取得(コピー)
することができる機能です。 たとえば、お客様情報を何度も入力するのが大変なとき
すでに別アプリで顧客情報を管理していれば、そこから顧客情報をコピーして入力できます。

kintoneヘルプより

これはプログラム開発時には一般的な内容で、キー付けされた情報を活用して入力工数を
減らす際に使います。良くある事例ですとマイナンバーIDキーを利用すれば個人情報
(住所氏名諸々)の入力は不要でデータ紐付けが出来るイメージです。
Excelなどでも出来ますがkintoneで有れば簡単に実装が可能です。

・アプリアクション機能

アプリアクションを利用すると、指定したアプリにレコードのデータを転記できます。
たとえば、注文管理アプリで毎回お客様の情報を手入力している場合、すでに別のアプリで
管理している顧客リストから転記する、といったことが可能です。

例えば見積書を作ったデータを請求書にコピーするイメージです。
普通は複数の商品レコードのコピーは難しいですが、この機能を使う事でコピーが
楽に出来る機能です。

結論:kintoneの実力

経験者目線からは良い時代になったね、これぞ「アプリの民主化」の幕開けじゃ
と言える良い製品で、多くの人に愛されkintoneマニアを産み
各地でコミュニティが立ち上がり情報交換や情報公開している熱狂も理解出来ます。

しかし、ツールも万能では無いので「何でも簡単に」を間に受けると痛い目ににあいます。
システム開発経験者からは「目から鱗」
Excelユーザーからは「今まで出来ない事が出来る」

と言う位置付けになる製品ではありますが「誰でも簡単」ではありません。

基本知識としてのシステム設計知識は必要になります。
ここは絶対に外せません

そんな基礎知識を踏まえて「デジタル人材育成」を行っております。
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一緒に成長して行きましょう。

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