何か非常に意味ありそうな、無さそうなテーマではありますが
今漠然と悩んでいる事と、大好きなラグビーとの関連性について考察してみます。

日本ラグビーの躍進

これは言わずもがなですが「2019年ラグビーW杯」の日本の大活躍
ラグビーファンであれば、前回の2015年RWCの南アフリカ戦の勝利も記憶にありますが
その前のW杯大会を知っている方には「ありえない」位の衝撃的な出来事でした。

「体格差、技術、戦術」どれをとっても世界には及ばない格下の日本チーム
では、その後何があったのか?
ここが、企業成長(企業研修)のあり方のヒントになります。

現在の企業研修とか学び方について整理します。

弊社は企業OBの方に登録いただき、研修講師として中小企業向けの社員研修事業を行っております。
研修方法に付きましては、集合研修方式で約半々の割合いで
「座学(講師が伝える)」と「演習(参加者で話し合う)」の方法で研修を進めていました。
基本、この方法は昔からの形式で研修のスタンダードになっております。

このコロナ禍で「集合研修」「集まる」ことができなくなり
集合教育的な事業は完全にストップしている状況です。

しかし、事業は継続しています。
コロナだからと言って学びを止めたり、効率化や改善を止める訳には行きません。
しかし、今までと同じ方法では進める事は不可能です。

リモートでのオンライン授業や映像研修にシフト?

では、どうするか?
リモートでのオンライン授業や映像研修にシフトする事は可能です。
しかし、この変革の時期に、過去と同じ焼き直しでの「研修事業」が本当に良いのか?

これからも同じような内容が必要とされているのか?
見えない回答を考えながら悶々としていました。

日本ラグビーの躍進がヒント

そんな中でヒントとなったのが「日本ラグビーの躍進」になります。
かなり前置きが長くなりましたが・・・本題です。

以前のラグビー環境(全てのスポーツに言えます)
精神論が前面に出るど根性物語です。厳しい練習、筋トレ、走り込み・・前に前に
全てが過去の経験に基づく「アナログ」的な指導方法でした。

現在のラグビー環境

デジタル機器を活用し、科学的なデータを基に論理的な戦略を練り効率的な練習を行っています。
アナログ的な経験則では無くデータに基づいた「デジタル」的な指導方法です。

と言うと「アナログ⇒デジタル」が良いか?と考えるとそう言うことではありません。
デジタルはあくまでも、練習方法や戦略が「アナログからデジタル」に変わっただけです。
重要なのはこのデジタルから生み出した内容を選手に落とし込む「アナログ」な教育や指導が
重要になるということです。

「アナログ⇒デジタル⇒アナログ」の進化が答えになります。

デジタルから生み出した内容を選手に落とし込む「アナログ」な教育や指導を行う
指導者(ラグビーで言うと外国人監督)と選手の信頼関係になります。

旧来のアナログ指導で行き詰っていた選手が、デジタルを武器に見える化(科学的分析)を
行い自身が納得し、それを指導者(監督)が少ない指示で選手の自主性を促す。

この繰り返しが「日本ラグビーの躍進」と結論付けてみました。(多少強引ですが・・・)

企業に当てはめてみます。

旧来の教育方法(昭和式)で一時は「モノつくりニッポン」と大躍進しましたが
その後大きな変革も無く、モノづくりも世界に追いつかれてきました。
変革と言う「デジタル化」に乗り遅れたのも一因です。

しかし、乗り遅れたのであれば乗れば良いのです。
今からでも遅くありません、積極的にデジタルの波に乗れば良いだけです。
マネでも模倣でも良いと思います、積極的に取り入れて行けばよいのです。

デジタルと言うのはあくまでも手段であります、遅れたとか勉強不足なんてどうでもよいです。
ここは専門家や知っている人に任せましょう。

大事なのはその次

「アナログ⇒デジタル⇒アナログ」の最後のアナログです。
デジタルなんて、どこかの誰かに任せて

デジタルを武器に見える化(科学的分析)を
行い自身が納得し、それを指導者(監督)が少ない指示で選手の自主性を促す。
ここに尽きます。

社員教育をあてはめて見る

ここに社員教育をあてはめて見ると
旧来のアナログ型教育は変革が必要になってきた
(アナログ式の対面や集合教育を否定するものではない)

デジタル教育(デジタル教育とはデジタル知識を指す)ここは重要ではありますが
必須ではありません。
新型のアナログ教育に関しては、デジタルを武器に見える化(科学的分析)を
行い自身が納得し、それを指導者(監督)が少ない指示で選手の自主性を促す。

ここだけと考えると、これからの社員教育(企業研修)は新型のアナログ型部分の
教育をして行く事が重要となる。

これは座学でも演習でも無く、現場でのOJTやコンサルティングになるのが基本になる。

しかしながら間違ってはいけないのは
旧来の「OJTやコンサルティング」ではなく、事実事象に基づいた最新手法(デジタル手法)の
活用を行い、業務効率化に活かす方法です。

ビッグデータをAIで分析し得た結果をお仕事に役立てて行く
この部分をオンラインやVRを活用して伝えて行く作業がこれからの学びになって行くと考察します。
企業研修と言う旧来型の踏襲によるアップデートでは無く
もう一歩進んだ学びの環境を作って行きたいと感じる次第です。