
初心者の投資は「投資信託」から始めるのが王道。
一見むずかしそうですが、仕組みと選び方を押さえれば迷う時間はグッと減ります。
今回は、投資信託の基本から、過去リターンのチェック方法、手数料の見方までをやさしく解説します。
投資信託の仕組み
投資信託は、投資家から集めたお金をまとめて、プロが代わりに運用する金融商品です。
簡単にいえば「みんなのお金を集めて、大きな資金として投資するチーム戦」。
仕組みの流れ
1. あなた → 投資信託にお金を出す
2. 運用会社 → 株式や債券などに分散投資
3. 運用成果 → 基準価額(1口あたりの価格)として反映
💡 メリット
• 少額(100円~)から投資可能
• 分散投資でリスクを抑えやすい
• 専門家が運用してくれる
インデックス型とアクティブ型
投資信託は大きく分けて2種類あります。
タイプ | 特徴 | コスト | 例 |
インデックス型 | 市場平均に連動 | 安い | S&P500連動ファンド、全世界株式 |
アクティブ型 | 市場平均を上回る運用を目指す | 高め | テーマ株ファンド、成長株集中型 |
初心者におすすめなのはインデックス型
• 手数料が安い
• 長期的に市場平均を取るだけでも十分な成績が期待できる
• 情報収集の負担が少ない
過去リターンの確認方法
過去の運用成績は、証券会社や運用会社の公式サイトで確認できます。
チェック項目
• 1年・3年・5年リターン:短期と中期の両方を見る
• 基準価額の推移グラフ:上がったり下がったりの幅を確認
• 分配金履歴:無理な分配金を出していないか
💡 注意
過去のリターンが良くても、将来も同じ成績とは限りません。
ただし、長期的に右肩上がりの傾向がある商品は安心材料になります。
信託報酬(手数料)のチェックポイント
投資信託には運用管理費用(信託報酬)がかかります。
これは毎日少しずつ引かれているため、低ければ低いほど有利です。
目安
• インデックス型:年0.1%~0.3%程度が理想
• アクティブ型:年1%以上が多い(割高になりやすい)
例)100万円を10年間運用した場合
• 年0.2%の手数料 → 約2万円のコスト
• 年1.0%の手数料 → 約10万円のコスト
長期になるほど、この差は大きな資産差につながります。
今日のまとめ
- 投資信託はプロに運用を任せる仕組みで、少額&分散投資が可能
- 初心者は低コストのインデックス型が無難
- 過去リターンは1年・3年・5年の推移をチェック
- 信託報酬は長期ほど影響大。低コストを選ぶのが鉄則