デジタル人材育成をテーマに俯瞰的思考で考えております。

そこから導き出せるのは「デジタル人材=デジタル思考」であり
「アナログ思考」の方をいかに「デジタル思考」に近づけるのか?
それとも「デジタル思考」のベースがある方に更に「俯瞰的思考」を学んでいただくのか?

この辺が議論の分かれ目になりそうです。
そこから見出した場合、そもそも「アナログ思考」の方に「デジタル思考」
押し付けて良いのか?「デジタル思考は絶対なのか?」と結構深い問題になります。

性格や思考を変えるのはおこがましい内容です。(そもそも教育にはそこまでの力は無いです)
なので「思考を変えるまで」などと難しい方向では無く
様々な事例をもとにあなたは「アナログ思考?デジタル思考?」と認識して行き
そこから最適案に導くのが正解の様です。

面白い気付きのYouTubeがあったので共有します。

この辺がまさに「アナログ思考とデジタル思考」を端的に表していると思います。
「しっかりと学びながら理解したい」派と「とりあえずやって見て修正する」派に分かれそうです。

この辺から解き明かすと、過去のデジタル人材の方々の中でも差が出てきます。
・大企業や大手システム会社で基礎から叩き込まれた方
・ある程度経験を積んでからシステム全体を考えた事のある方

少し層別が雑ではありますが、エンジニアとして部分最適を担当しているか
全体最適を担当しているかによっても変わって来ます。

部分最適を担当した方、例えば仕様をもとにコーディング(プログラム)だけを担当した方は
仕様通りにプログラムを開発する事が目的です。
与えられた仕様に対して意見は必要とされていません(一部実装に対しての意見はあるかもですが)

与えられた設計図通りに組み立てるのが仕事で、その中で不具合(バグ)はあれば取り除き期限内に
仕上げて納品までが仕事です。
ここには俯瞰的思考はありません(必要無いです)、ミスなく完璧に期日中に業務完了が出来る
アナログ思考で良いわけです。

しかし、顧客との要望をもとに最適解を導き、時には無駄を排除してスリムに設計
もっと言うと、最近の主流でもあるアジャイル開発(試しながら積み上げる)に対応できるか?
この様な思考の方になります。

アジャイル開発は、システムやソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法のひとつで、大きな単位で
システムを区切ることなく、小単位で実装とテストを繰り返して開発を進めていきます。従来の開発手法に
比べて開発期間が短縮されるため、アジャイル(素早い)と呼ばれています。

オールドスタイルの大企業ではこの様なアジャイル開発は良しとされず、昔ながらの完璧な仕様書を
作成してからの開発に入るので、応用も効かずに時間も工数もかかります。

この育った環境でも大きく違う訳ですので、同じデジタルの担当でもここまで差が出てくる訳です。
その辺を理解せずに「デジタル人材育成」となるとどの方向性に導くのか?のゴール設定が曖昧になると言う事です。

デジタルとは違う前提条件をしっかりと定義して進めないと目標に対して誤った方向になる危険があります。

何度も言いますが、プログラムを作る人間を育てるのでは無く
課題に対して俯瞰思考で無駄を排除して仕様設計が出来る人材を目指すのが本質論になろうかと思います。

そこだけは意識して進めたいと思います。

-PR-