前回は保育園や介護施設関連事業者でのデジタル化改善が進みにくい理由について整理しました。

この章では、前向きな対応策について述べさせていただきます。

それが『まちの総務』が進めております
「あなたの困ったは既に解決出来る誰かがいます」
既に回答を持っている同業や仲間がいます。

前回のテーマ毎に対応作成策をまとめてみます。

  • 課題を課題として認識していない経営者
  • 身近に相談出来る仲間や環境がない
  • 何から手を付けたら良いかわからない
  • 費用対効果がわからないので踏み出せない
  • 最後は…使いこなせるか心配

・課題を課題として認識していない経営者

「課題は何ですか?」一見簡単な質問の様ですが結構漠然とした内容です。
この際人は結構目先の課題をあげたりしますが、実はこの目先の課題の裏側に潜む
潜在的な課題まで見えていない事が結構あります。
例えば「デジタルで業務改善を行いたい」と漠然と考えていたとしても
・古参の一担当の声が大きく進まない(足を引っ張る)
・実際のお仕事とデジタル化は全然関係無い (との刷り込み)

潜在的な課題を潰さない限り一歩前には進みません…

でも一歩引いて見て下さい。これってあなたの事業所だけですか?
昭和臭プンプンの伝統的企業では全てこの課題と向き合って来ました。
なので既に答は出ています。

・身近に相談出来る仲間や環境がない

これは当然です、相談相手がいれば既に進んでいますよね。
安心してください、小さなプライドを捨てて「聞きましょう」「尋ねましょう」
一定数の閉鎖的な方もいるでしょうが、デジタル化を積極的に進めている方は
オープンマインドの方が多いです。
自社の事例や自身の頑張りが他社に認められるのを至福としている方も多いです。

後、多いのが情報収集力が弱い方です。ネットや情報でこれだけ溢れている時代でも
情報が圧倒的に少ない方や積極的には取りに行くのが苦手な方がいます。

しかし、これも安心して下さい。
日本国中で起きている普通の事です、興味以外の情報に疎い方はほとんどがこのパターンです。
実は結構簡単だったりします。SNSマーケやネット戦略よりもアナログ戦略が有効です。
業界紙や行政からの情報提供、同業者からの口コミや紹介
少し意外ですが、この様な狭い業種は横のつながりが弱かったり強かったりします。

何をするかではなく誰が紹介するかで「ライバルのあそこが開始したので我々も進めねば」
こんな意識も結構後押しになったりします。
後は地域の議員さんや利用者の家族、保護者会など外部圧なども効果的です。

・何から手を付けたら良いかわからない

ここは一歩踏み出せばシンプルです。先進事例だけを見て欲張ると言うよりも
先進事例の事業所の進め方を学のが1番です。
経験的に結果的に進んでいる所も色々な葛藤や失敗も経験しながら
積み上げて今があるはずです。これは絶対に確証できます

なのでステップを踏みながら徐々に増強していく、その中でも優先順位の高い項目
費用面?運用面?優先課題?みんなの合意、導入のし易さなどから勘案しましょう。
これこそ経験豊富な「まちの総務」がサポート致します。
リモートでもリアルでも結構です。

・費用対効果がわからないので踏み出せない

「無い袖は触れない」と言われてしまえば身も蓋もないですが、これは絶対に必要経費です。
この分野を進めていないと、働く方にも利用者からも選ばれなくなります。
効果面だけの費用対効果だけで無く、将来的な投資として働きやすい現場作りなど
イライラした先生に観ていただくより、優しく寄り添った先生に観ていただいた方が
利用者にも安心です。
先にお話しした「保育業務が約7割、付帯業務が約3割」の3割部分の半分が
改善するだけでも効果テキメンかと思います。
「費用対効果的」な発想は捨てて「必要経費」とのマインドに
変化していければ素敵な未来が描けそうです。

・最後は…使いこなせるか心配

最終的にここに行き着きます。
「高齢だから、PCなど触った事ないから」これは100万回以上聞いています。
要は慣れの問題です、もっと言うとスマホはさわれますよね?
※スマホも触った事無いという方は一旦おいておきましょう。

保育園など保育士も30歳前後で有ればデジタルネイティブ世代です。
個人的にはLineが使えれば既に「使いこなし検定」は合格です。

先の思い込みは既に過去の憂いに変わっています。
おじいちゃんもおばあちゃんもスマホを使う時代です。
孫のためならスマホで写真も撮ります、孫の写真がSNS上にアップしていれば
SNSも辞さないです。

要はやる気と慣れです、ここを理由に進まないのは非常に残念です。
利用者さんのため、次に働く方のため…個人のエゴやプライドは捨てましょう。
素敵な未来を残していきましょう。

とここまで、ネガティブ思考に対してのポジティブ内容を述べました。
次の最終章では具体的な進め方について事例を交えて解説します。
一緒に一歩踏み出しましょう。

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