前回はターゲットを保育園や介護施設関連事業者に絞りデジタル化改善の必要性について書きました。

厚生労働省が実施した調査によると
保育所においては保育業務が約7割、付帯業務が約3割である事が分かっています。
保育業務の中でのこの3割を占める付帯業務の改善効率化こそが
デジタル化の出番であります。

「あなたの困ったは既に解決出来る誰かがいます」です
既に回答を持っている同業や仲間がいます。

テーマ分けして解説します。

  • 課題を課題として認識していない経営者
  • 身近に相談出来る仲間や環境がない
  • 何から手を付けたら良いかわからない
  • 費用対効果がわからないので踏み出せない
  • 最後は…使いこなせるか心配

・課題を課題として認識していない経営者

これは結構わかりやすい内容です、年配の経営者にあるあるになります。
長年の経験から「保育事業と言うものは・・・」との刷り込みもあり
現場の疲弊から目をそむけたりしています。
そもそも現場を見ていない可能性もあり経営と現場を分けているせいで
現場の意見が届かない場合も多いです。

・身近に相談出来る仲間や環境がない

これも特にエッセンシャルワーカー現場では顕著です。
特におじいちゃん園長なども多い業種に加え、保育士や介護士も専門家としての
境域や知識は得ていてもデジタル知識や改善は別に次元の問題です。
特に女性の多い職場でもあり、少ない人数で業務分担する専門職ですので
IT担当者としての専任を置くことは皆無に近い絶望的な職場環境の様子です。
この状況下でデジタル環境(ハード準備)、システム導入、運用説明、サポート
まで行うには絶対に限界もありそうです。

・何から手を付けたら良いかわからない

課題が整理されていないと言う事は何から始めたら良いか?
これは絶対に悩む内容です、外部のサプライヤーから個別提案は受けますが
断片的すぎて説明に追いつかない場合もあります。
実際に動く決断をしても、ゴール設定も出来ていないと「デジタル化の
おかげで不便になった」
これも結構あるあるです。
理想を追いすぎて現実離れや不相応の投資で失敗するケースも多く見ています。

・費用対効果がわからないので踏み出せない

結局はこれですね。何か変えるには仕組みや運用の問題もありますが
予算の問題は避けて通れません。
簡単に施設をインターネットWifi環境揃えて、管理用PC、保育士用端末
(スマホやタブレット貸与)、導入ソフト代金…
補助金もあるかもですが、自前で準備する必要があり施設利用者収入から
捻出する必要も出てきて一時的に高負担になります。
これが公立小中学校で有れば行政側でのサポートもありますがまだまだ
保育介護施設(しかも民間)にはサポートの可能性は低いですね。
なので予算課題と費用対効果は結構重要な課題になります。

・最後は…使いこなせるか心配

結局ここに行き着きます。
私自身も多くの経験から身の丈以上の投資で失敗しているケースを多く見ています。
「モノは買えば動く」と思われ気味ですが、これらデジタル化の環境は手段でしか
ありません。使いこなしてはじめて目的である合理化(負担軽減)の効果に近付きます。
良くあるのが「合理化や共有のために端末入力が増えて余計に忙しくなった」
これは絶対に避けなければなりません。
何が必要で何が不必要か見極める能力知識も必要です。
これは絶対に経験した方にアドバイスいただくしかありません。

以上の様にツラツラとネガティブ思考な内容ばかり述べました。

しかし安心して下さい。

「あなたの困ったは既に解決出来る誰かがいます」
既に回答を持っている同業や仲間がいます。

独自の路線にこだわってて同じ轍を踏んだり、ネガティブ意見で
進むのを躊躇している方々へ

次回はこれらの課題に沿って、対応策を解説します。
長いですがお付き合いください。
きっと目の前に光が見えるはずです。

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