「まちの総務」として地味に活動しておりますが
目的の一つが「共助の世界、プラットフォーム」になります。

基本コンセプトは「あなたの困ったは既に解決出来る誰かがいます」になります。
仕事からプライベートまで人には様々な悩み、困りごとがあります。
そんな時にそっと寄り添って良い方向に導く誰かがいると助かりませんか?

前回は中小製造業での設備保守の共助モデルについての解説をしました。
規模的に人員(専門家)を教育して組織化するには難しい企業向けに
専門家集団を組織化して、各企業の設備サポート別部隊を結成して行く内容です。

「色々な設備やメーカーがあるけど全部対応できるの?」

今回の内容は、設備保守の共助モデルは分かった。
でも「色々な設備やメーカーがあるけど全部対応できるの?」
こんな疑問もあると思います。

この内容に沿って掘り下げて見ます。

考えられる事は2つあります。

  • 機能に絞るとメーカー製品は意外に多く無い
  • 特殊設備を除き基本機構は大体同じで故障箇所も絞れる

・機能に絞るとメーカー製品は意外に多く無い

製造業の現場を見て見ましょう
本当にオリジナル機器(設備)を使っている所は別にして
プレス機、シャーリング、フライス盤、射出成形機…諸々
海外製もありますが、多くが国内製であればメーカーも限られます。
この辺は各社HPの主要設備一覧などを見れば一目瞭然です。

プレス機などであれば、アイダ、コマツ、アマダ辺りでしょう
シャーリングなどは、相澤、アマダ、コマツ
フライス盤、射出成形機…その他はググって下さい。

以上の様にある程度は絞れて来ます。
比較的新しい設備であればメーカーサポートも効きますが
十数年以上経過した設備はメーカーサポートも厳しい所も出て来ます。
サポートが出来ずに部品供給もストップしている設備はどうするのか?
この辺は次の内容がヒントになります

・特殊設備を除き基本機構は大体同じで故障箇所も絞れる

これは機械設備専門家から言わせると、少し怒られるかもしれませんが
恐れずに言いますと、機能充実した最新設備よりも数十年前の老朽化設備は
実は結構頑丈に出来ていて中々壊れずに現役選手も多いです。

車で想定して見て下さい。
最新のAIコンピュータ搭載の車体はなおすのが困難ですが
ビンテージカーと呼ばれる古い車は、結構シンプルで
動作しない同じ車種からの部品取りなどで対応して動かしております。

これを設備に置き換えて見ると
筐体と呼ばれる基本機能部分は結構頑丈に出来ており
故障箇所は駆動部よりも電源部やモーターなどが老朽化故障するケースが多いです。
流石に基本筐体部分の故障時は修復困難ですが…その場合は部品取り用に
電源部やモーターなどは、この筋の技術者に取ってはお手のものです。
電源部であれば汎用部品で代用も可能です、ハンダ付で部品交換もしてしまいます。
モーター類であれば、規格が合えば代替品入手は可能です…専門の商社もあります。

この様に、表には出てこなくても、この分野の専門家はたくさんいます。
大手企業で昔、設備保守を経験した技術者、メーカーサービスを行っていた管理者
これらの既に引退はしているが手に職(スキル)を持っている技術者
年は取っても技術は枯れる事はありません…特に設備と共に年を取っているので
この方々にチームを組んでサポートを依頼します。

まあこんなに上手く行くかは⁇でしょうが
少なくとも、技術者は毎年、定年して行きます
しかし過去の技術をそのまま活かしての再雇用は難しいのも事実です。
こんな部分にフォーカスして「設備保守の共助」の世界を目指します。

企業のニーズと技術者が揃えば鬼に金棒です。
もう一つ大事なピースが存在します、それは設備情報の共有化です。
パーツ管理から状態管理(IoT)に展開出来ればコンプリートです。

この部分は改めて次回に続きます。