突き詰めて見るとデジタル化とDX化の境界線が曖昧で
デジタル寄りのDXやデジタルとは関係無いDX(デジタル由来)も
あったりするので現場では結構混乱しているのも現実です。

少し分かり易い部分をピックアップして
ここまでは「デジタル化範疇」「ここからがDX範疇」に分けて整理して見ます。
解釈で違いがあればご意見下さい。

業務テーマ「情報を一元化して無駄な転記作業を撲滅しよう」

事務作業などが多い事業所や士業関係などで流用できる事例です。
各担当者にPCは配置されており、一応ファイル共有環境も揃ってはいる環境下
しかし、なぜが様々な情報が一元化されていないために
紙情報からの二重転記、再転記などが多く、再入力しているケースが多々
そのために転記ミスや入力確認などが頻発して非効率化している
まして、厄介なのは関係者は昔からこの手順なので非効率との認識も薄い

ここからがケーススタディです。

各自にPC配置、ファイル共有環境が揃っていて一見デジタル化は進んでいるように見受けられます。
「一応デジタル化はOK」
しかし、使い方にもうひとアイディアが足らずに、何となく非効率を見逃していました。
一つ一つは小さな事なので現場では見過ごしているケースが多かったりします。

小さなケースですが、現場での対応です。

このお客様はとある士業の事務所様です。
お客様(顧客)情報をあるシステムの中で統一して運用していますが…ここまではよくあるケースです。

ヒアリングを行うと、いくつかの課題が見えて来ました。

  • お客様との面談時にシステムに入力するための情報をヒアリングシートとして紙のフォーマットを準備して手書きで書いている
  • 事務所に戻りヒアリングシートの内容をシステムに入力
  • 他の事務員はシステムの存在は知っているが、そのデータの2次活用(コピペ)すると言う発想が無く、書類を作成する際に紙の手書きヒアリングシート見て再入力
  • 最終的に入力ミスがないか、別の人が確認している

ここでピンと来た方はDXの素質があります(シンキングタイムです)

ここで取った方策
・紙のヒアリングシートの廃止
→モバイルWifi導入して、客先にPC持参してヒアリングの最中にシステムに情報入力。
・事務所での転記作業撲滅キャンペーン
→紙を無くす事で、システム上のデータを使うようになった
・転記入力では無くコピペで入力ミス撲滅
・最終的な確認作業が廃止又は軽減できた。

一つ一つは小さな地味な出来事ですが、チームとしてデジタルの有効活用方法の共有認識が
出来た事がデジタル恩恵のトランスフォメーション(意識改革)に繋がったと思います。