担当が報われない業務No1「バックアップ処理」

企業でのIT活動の中でも切っては切れない内容に
「ファイルサーバー(共有)管理」があります。
これが数台位のPCファイルであれば大きな問題にもなりませんが
数十台から数百台規模になりユーザーも増えてくるとサーバー管理担当者は
結構な負担と管理責任が出てきます。

前回は一見簡単だが奥が深い「バックアップ処理」について書きました。

技術論より考え方が重要「バックアップ」

今回は少し技術について掘り下げてみます。
PCの歴史と隣合わせにあります、ファイルのバックアップ処理
所詮PCは機械ものです、そこで作ったファイルなども壊れたり
誤って消してしまったりすることはあります。

そうなると、時間をかけて作ったファイルが消えた場合に「戻したい」これは誰しも思います。
PCの繁栄と共にファイル数も容量、使用人数も増えて来てファイルの共有サーバーに頼ることになります。
ファイルサーバーを導入しますとセットになるのが「バックアップ」です。

当時まだHDDが高額であった時代にはテープでバックアップの代替を行っていた時代もありました。
私も一時期使用していた経験もあり、いつも同じテープを使っているとする減る事もあり
数本のテープを取り替えながら使用して、結構神経を使っておりました。
信頼性も低く、実際に戻す際にテープが伸びて使えないなんて事も経験しました。

その後、少しづつHDDも安くなりお手軽になって来ると
HDDを物理的やソフト的に自動でコピーを行う「RAID機能」の時代に

RAIDは、複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用し冗長性
を向上させる技術。ディスクアレイの代表的な実装形態で、主に信頼性・可用性の向上を目的として用いら
れるものである。

ウィキペディア

技術的に進化はして来ました。しかしここにも落とし穴が…
前職の担当時にファイルサーバーに少しお金をかけていただき「RAID機能を導入」
これで安心して管理ができると喜んでいました。

がしかし…ある時にファイルが壊れて「バックアップから戻しが必要になった際」
データがバックアップされていない事態に気づく、HDD自体は壊れていませんが
HDDを繋ぐコネクタが故障していてデータが取れていませんでした。
これも機械を信じ込みすぎて足元をすくわれる状況でした。

そんな経験もして来た中、機械ものや技術には過信しない(疑ってかかる)性格に
なったのもこの時期です。

などの経験もあり、技術論先行型よりも最悪の事態を想定した物理的バックアップと
言う刷り込みになっております。
「機械や技術に過信すると危険ですよ」と言う教訓です。
参考にして見て下さい。