気になる記事を見つけたので解説してみます。

Microsoft Accessの継続利用は正しい選択か

属人化・サポート切れのリスク Microsoft Accessの継続利用は正しい選択か

日経記事より

DB周りのシステム開発を経験した方ならご存知かと思いますが
マイクロソフト社のDBMSツール「MS-ACCESS」
発売されたときは、飛び上がるほどの衝撃を受けたのを覚えています。

私の勝手な感想としては
入出力ソフトの決定版では無いかと思うほどでした。
入力画面や出力画面もビジュアル(枠を埋める感じ)で作成が出来
DBテーブルも自由度があり、検索も簡単に設定できます。

通常の規模の会社であれば、専門知識もなく、画面をイメージしながら
作り込める画期的なソフトでありました。

敢えてここでは「ありました」と表現します。

しかし、ここで二つの落とし穴があります。
・簡単に作れるということは属人化がうまれるというリスク
・メーカーに強依存するということは、サポートや老朽化リスク

この辺を紐解きます。

簡単がゆえの属人化リスク

通常のシステム開発は、仕様設計、開発、仕様書⇒継承と言う流れを汲みますが
簡単に出来るということは、トライアンドエラーを重ねながら開発だけに専念します。
なまじ、開発を覚えた人は一番美味しい、楽しい所だけつまみ食いが出来ます。

結果も早く出ますので、開発者冥利に尽き様々な開発が進みます。
・・・しかし、この場合は目先を重要視するために数年後の事は考えません。

結果、個人が趣味のように作った製品が社内に残り脈々とシステムだけ残る。
その開発者も年齢と共に他の仕事や退職・・・そうなると誰もメンテ出来ない
属人化した幽霊システムとして残ります。
やめるにやめられない、しかし誰もメンテ出来ない、他のシステムの置き換えるも費用が掛かる
悪循環に陥ります。

メーカー強依存のリスク

特にMS-ACCESSなどは、完全にプラットフォームに取り込まれ、他の応用が利きません。
そうなると完全にマイクロソフトのサポート内に影響を受けます。
もっと言うと、OSそのものに影響を受けるのでWindowsバージョンアップに度に
何らかの影響を受け、最悪はサポート修了や旧OSを使い続けるという、老朽化リスクに直面します。

私自身も前職時に同様のリスクや、現在もお客様でこの様なリスクを目の当たりにしています。
「目先の便利は落とし穴あり」
ここは常に考えながら、先を見通して検討する必要があります。

今話題の「RPA」などがこのリスクの影響を受ける可能性が大です。

「簡単に小手先で便利に使える」と言うメリット
「属人化と将来性」のデメリット
トレードオフになりますが、同じ轍は踏まぬようキモに銘じて行きたいです。

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