中央集権から地方分権
この考え方に異論はありません。
しかし、地方創生と言うまやかしには少し違和感を覚える自分もいます。
特に最近はデジタル田園都市構想などで地方創生にも特に力を注ぎ出しております。
個人的主観として、地域や地元愛はありにしてもこれが全面に出ることの危うさもあると感じています。
良くあるのが地産地消などの地元産、国内産の極端なセクショナリズム。
分断を産む、日本人独特の鎖国的(閉鎖的)な文化を助長している気がしてなりません。
ではどのような地方創生が望ましいのでしょうか?
考え方として2種類の考え方があります。
・地元民が中心になり行政を巻き込みながら進めて行く
・よそ者の力を借りて地元の魅力を再発見して他所から地方に巻き込む
この様な方法論になろうかと思います。そうなるとゴール設定が変わって来て
一方は「住む人を増やす」、もう一方は「来る人を増やす」この辺の分かれ目になると考えられます。
私自身の経験からは、私はお仕事の関係で他地域から現在の地に移り住んだ身として
あまり地元と言うこだわりはありません。
そう言った意味では地元愛が少ないのかも知れませんが
結構この様な方は多いのではと予想しています。
この様なフラットな立場から見たことで地方創生や地産地消に違和感を
感じているのかも知れません。
そんな立場から見た場合に
非常に面白い取組みと思った施策として
群馬県の山本一太知事のお話が面白かったです。
群馬県(特に関東圏)は全国魅力度ランキングでは常に最下位争いをしています。
そんな山本知事は地元の魅力と外に方々を群馬県に召還するために「癒し」を
積極的に売り出して「ベットタウン構想」を進めていると言うお話を伺いました。
特にコロナ禍でリモート勤務が当たり前になった現在、必要に応じて通勤圏内でもあり
住宅家賃も都内より安く、近くに温泉施設の癒しの場所もある。
そんな群馬県の「癒しの故郷構想」名称は勝手につけました
これは結構アリかなと思いました。完全移住は少しハードルは高いかもですが
都内よりもコスパの良い環境でリモート勤務を行い、2拠点生活を推奨。
週末は地元に帰るもよし近隣の温泉施設に行くも良い
「半移住生活」これを進めて行く施策もありなのかと
半移住なので、ガッツリと腰は据えるので無く移動用の車も住まいも
シェアを推奨して流動性を持たせる。
ライドシェアなどは都内のモノだけと思っていましたが
この様な地方こそよそ者が気軽に使える仕組みが生きるのではと考えます。
これなら多少交通の便の悪い地方でも可能性は広がりそうな気がします。
この部分を行政含めた取組みとして推奨してはと思います。
一つ例として
群馬県太田市(県内では3番目位の人口の地方工業都内)です。
元々が工業都内として大手メーカーも多かった事から
地元半分地方出身半分と混在している地域です。
もちろん地元愛もありながらよそ者も多い街なので
比較的オープン(閉鎖的では無い)な適度な良い環境です。
工業の街でもあり県内の工業出荷高はNo1だそうです。
但し難点は交通の便が悪い所です(JRが無い)ので完全なる車社会
しかし、私鉄線や30分圏内でJR駅は有るので
都内へ通う事も可能ではあります(リモート勤務なら通勤不要)
中核の地方都市としては、他者(外国籍含む)を受け入れ易い土壌もあり
それなりに産業もあり、温泉施設にも比較的近い
ここを地方創生のデジタル田園都市構想のモデル都市にしても良いと思います。
既に前橋ではスマートシティ構想を進めていますが、並行でもアンドでも良いと思います。
「まちの総務」も絡めて何か行政や産官学の中で推進出来ればと考える次第です。
ーPRー