前回はツッコミどころの多い「電子帳簿保存法」を解説しましたが
一足飛びの改革をするとしたらどの様な仕組みが出来るか?
無責任な立場ではありますがDX観点から読み解きます。
「電子帳簿保存法」と言うよりも
税務署や財務省、国税庁の電子化の内容がメインになります。
理想像は簡単です。
情報が全て紐付いてデジタル化されれば良いだけです。
そうなると細かい脱税やごまかしが出来ないので諸刃の剣ですが…
先ずは会計処理情報です。
企業会計処理の多くは会計システムを利用しています。
やよい会計、会計王、Freee、マネーフォワードなど
折角デジタルデータとして登録しているのに、決済報告時は何故かフォーマットに合わせて紙に出力して
(無理矢理PDFや画像変換)して電子化もどきで提出しています。
なので、提出した情報(紙データ)を長期保存なども各自が行っています。
ここがそもそもの問題
会計システムから必要データをそのまま渡せれば(DB化)一元化出来て
長期保存も二次活用も可能になります。
今はこの議論がされていません。(デジタル庁に期待)
先ずはここが進むだけで、企業IDを入力するだけで
- 履歴事項全部証明書は電子情報で確認可能(紙も手数料も不要)
- 売上、納税情報も一元化(DB化)されていれば二次活用として助成金申請にも紐付きます。
- DB化されればDB容量分残せるので、向こう100年分以上の履歴も残せます。
- データが一元化出来れば年末調整も自動で出来るでしょう。
- 税金の計算や徴収もリアルタイムで出来るでしょう。
上記が可能になれば究極は
各社で会計処理を行う必要や、会計システム自体を使用する必要もありません。
ここまで進めば税理士も不要になってしまうかもです。
それがDXの本質になるかと思います。
本格的に進むにはZ世代か次のα世代の方々の時代以降になるでしょうね。
本章は会計処理部分ですが、本当はもう少し手前の
出納書類のDXですよね。ここは改めて
ーPRー