コロナ騒動の中「リモートワーク」課題の中での「はんこ出社」に関して
話題になり、諸々の物議を醸しだしている。
私自身も前職時に、ISOや情報システム絡みでこの「はんこ」については
色々と勉強し、体制と戦ってきたこともあり並々ならぬ思いもあります。
あれから20年・・・
あまり進化がしていないことに憂いてはいます。
先ずは官が変わらなければ民も変わらずとの思いでいましたが
ネットニュースでの興味深い話題
はんこ出社、「しょせんは民・民の話」──物議を醸したIT担当相の発言全文
要約すると
記者の「日本特有のはんこ文化がテレワークの障害になっているという声もあるが、大臣の考えはどうか」という質問に対し、竹本大臣が「しょせんは民・民の話」と答えたことから、朝日新聞などがこれを見出しに報道。国としてはんこの問題に積極的に介入しようとしない竹本大臣の受け答えに対し、「今日中に辞任してほしい」など、ネット上で批判の声が上がった。
twitterの盛り上がりもあったが
私自身は少し違う見方をしています。
内容を整理します。
「しょせんは民・民の話」を受けて
大多数の意見は「先ずは官」と言う事ですね。
それはその通りと思いますが
しかし、民と官をごちゃ混ぜにすると余計に話が混乱します。
「官が出来る事」:民も恩恵を受ける
「民と民が出来る事」:政治は関係なく出来そう
この様な認識かと 。
「しょせんは民・民の話」
実は業務の多くは
①社内(民内)
②会社対会社(民対民)
③会社対官(民対官)
の順かと思います。(これは業種や規模によっても違いますが)
ある規模の会社になると「社内のはんこ問題が大きい」です。
いわゆる社内政治ってやつです。
・変革を求める人
・今の形態に疑問もなく変革をしない人
・理屈をこねて反対する人
こんな感じの3形態がどこの会社にも存在します。(ですよね?)
事例です。
前職時にはISO絡みで「責任と権限」が明確になり
作業指導書、標準書、規程、レポート 諸々
当然の様に押印がメインでした。
そんな折に社内改革でコンピュータでの「承認回覧SYS(ワークフローSYS)」の
担当になり、関係部署やISO監査員とも議論を重ね
「ネット上で承認履歴を残す事を前提に印章廃止」の方向で決まりかけましたが
「体裁や見た目的な印章は必要」との意見が優先され
電子印(シャチハタ)を導入して「印章」自体の廃止まで至りませんでした。
別の事例
これは取引先企業です「見積書や請求書」電子印でPDFで送っても
担当から「実際の押印書類で」と言われメールで確認した後に直接届けています。
これは担当云々よりも企業内文化の違いです。
もちろん、他社では電子印のPDF送付でもOKの会社が殆どです。
この様に先ずは変わらなくてはならない所はいっぱいあります。
そんな中での「しょせんは民・民の話」
この騒動が当事者の耳に届けば良いですが・・
この様な方々は当事者意識も低いので難しですかね?
そうなるとやはり「官から民」の流れがよいのか・・
やはり少し詰んでいますね。