大手のシステム会社の作るシステムはよく出来ています。
画面廻り、使い易さ、サポート体制、広報宣伝・・・
費用も当然ですが、かなりの人件費を掛けてサービス提供されています。
さすがに、弱小規模では太刀打ちできません。
しかし、しかし・・・です。
大手には大手の戦略が有るように
弱小には弱小の戦略?と言うかフィールドが有ります。
そんな吉例を「ある運送会社さまとのやり取りで」
IoTで先頭を走る業界は何だかわかりますか?
運送業界はIoT系では先頭を走っています。
業界自体も活況なのも有りますが、最も重要なのはお国がかなりの部分で介入していると言う事です。
「貨物自動車運送事業輸送安全規則」運行記録計の装着義務がこれに当ります。
この運行記録計がデジタコになります。
デジタコとは
正式名称を「デジタル式運行記録計」といいタコグラフと言う運行時間や速度の変化などをグラフ化し、その車両の稼働状況を把握するため自動車に搭載する「運行記録用計器」のことです。
この機器の義務化が進み補助金サポートも相まって、それに乗じて大手メーカーがこぞって参入。
ある程度の規模以上(大型車両)は「運行記録計」を導入しています。
需要と供給が一致(半強制ですが・・・)して運送業界はIoTで先頭を走っています。
これは必然ですね。
話をもとに戻します。
このデジタコシステムを大量に導入している運送会社様からのご依頼を受けての事例です。
お役所のお達しで全大型車両分の「運行日報」作成&保管が義務づけられているそうです。
この管理を社内の運行管理者と言われる資格を持った方が管理をしているとの事
「運行日報」を出力して有る期間(規定有り)保管する義務が有るそうです。
この「運行日報」を出す機能が、先に説明しましたデジタコの管理機能で収集した情報になり
車両情報の収集から日報管理までを一連のシステムとして運用しています。
車両にデジタコシステムを搭載し、SIM回線等でデータをクラウドに収集
クラウドデータをWebPCで管理する一連の仕組みです。
当然、法規がからむ内容ですので仕組み自体も良く出来ています。
現場の声も聴きながら(クレームも受けながら)改善され作り込まれています。
システム屋の立場から見ても良く出来ています。
開発工数もかなりの人足が掛かった事でしょう、ハード&ソフトとも素晴らしいです。
ユーザーの声を聞きすぎて少し機能オーバーして付加情報も多いですがww
それでも、ユーザーは不満が有るようです。
「デジタコ日報としては大変良く出来ている」と言いながらも
「日をまたいだ管理や全体を俯瞰する見える化(監視)の機能が弱い」との事
「メーカー営業に要望伝えているが、聞いて貰えない」と嘆いていました。
これは、どちらの立場も理解できます。
メーカー側としては
「デジタコの基本機能は日報管理がマストでこれを実現するためのシステム」
「全体を俯瞰する見える化(監視)これはお客様ニーズが様々で個別対応出来ない」
ですよね、大手では汎用品は出来ますが個別対応は難しいですよね。(開発費も嵩みますし)
この部分が「大手メーカーとお客様満足のギャップです」
ゆい所に手が・・・につながります。
そこで、弱小正義の味方が登場です ジャーン・・・
「大手にケア出来ない、かゆい所をケアしましょう」
商談成立ですwww
既に大手が作った素晴らしい仕組みですので、データ(DBテーブル)もしっかり出来ています。
そのデータをそのまま活用(データコピー)し検索画面だけを作らせて頂きます。
まさにコバンザメ商法です。(ここが弱小企業の生きる道)
しかし、ちょっと大変だったのはここから
今までのユーザー不満?も相まり
要望が出るわ出るわ(笑)、あれも見たいこれも見たい、これを監視したい
思いつくままに・・・中々まとまりません。
Webアプリで作りますので、順次アップデートしながら作りましょう。
として、第一段の範囲を決定。
決まれば早いです、早速導入し
今まで漠然としていたものが、具体的に見えて来ます。
データをどのように使うかは、これからが本領発揮でしょう。
単なる見える化では無く、何を管理して何をカイゼンするか?
この辺を見極めながら次のステップに進んで行ければと思います。
こんな困ったにお応え致します。
お声かけください。