この様にBlog発信を続けていると
意外な所からお声かけを頂き機会が増えて来ます。
その中でも多いのが「情報感度の高い方」です。
この様な方は情報感度もさることながら積極的でフットワークも軽やかです。
情報感度も高い事も有り、色々な情報を持っています。
お会いしてお話を伺う事も多いので、凄く技術論や未来の話で盛り上がります。
ここからは自戒の念を込めてですが・・・
情報感度の高い方の多くは「技術屋」さん思考の方が多いです。
世の中の課題を解決するための技術に対しては強い関心を持って
将来必ず役に分野の情報収集に余念が無いです。
しかし、しかしです。
その多くが時代を少し・・と言うかかなり先取りしています。
時代を先取りと言うと聞こえは良いですが。
マーケットが無いとか成熟していない分野と言う事です。
夢を語るだけなら楽しいですが、実現するためには
資金面&マーケティングの考えが大きく欠如しています。
技術論は皆さん熱く語りますが、そこ止まりの案件が多いです。
特に日本は実績の無い物にはお金は出せません・・当然ですよね。
今から20年位前にもこんな事例が有りました。
カード式の非接触無線タグ(RFID:非接触ICカード)
有名な所では「Suica」とか「楽天Edy」です。
当時はこの様な製品は無かったですが、要素技術は既に有り
この研究をしている仲間がいました。
この技術は世界を変えるwと豪語して熱く語っていました。
国内の大手にプレゼンを行うも「けんもほろろ」状態。
その方は韓国に伝手も有ったので韓国のベンチャーと試作品を作っていました。
当時、新しい物は様子見、実績が出て来ると採用・・・と言うのが国内の風潮
韓国や台湾等はベンチャー精神が豊富であたらいい物に飛び付く
と言うイメージでした。
その後、資金面で行き詰ったようでした
が・・個人で進めるには早すぎましたね。
この技術がそのまま現在の「Suica」とかに使われている訳では無いですが・・
既に原型試作モデルは作っていた訳です。(世界中には他にもいたでしょうが)
技術論が無いと未来は描けませんが、技術論だけでは食べていけません。
やはり大切なのは「資金力とマーケティング力」
そこでもっと大切なのは「時流に乗れるか」「機が熟しているか」
色々なアイディアを持っている「情報感度の高い方」と
お話をするたびに過去の事を思い出します。