企業は紙好きです、日本は特にでしょう・・かく言う私も紙好きです。
その昔、企業でもPC化導入の理由に「紙の廃止(削減)」と言うテーマが叫ばれた時も有りました。

しかししかしです。
仕事場の周りや自分の机の上を見て下さい。
確実に紙が増えていませんか?

コピー機もプリンターも無くなる気配が有りません。

文化の違いか、日本人独特化は判りませんが

確実に日本人は紙好きですよね。
そんな前振りで、企業のFAXが無くならない理由です。
(あくまでも個人的主観と過去の一例です)

部品、部材の販売会社のケース

注文の受発注にFAXを使用する事が多くないですか?
自社が大手で力関係の差が有れば
取引会社に「御社指定のシステムで入力して」と言えますが。

通常の力関係者中小企業の場合はそうは行きません。
逆に大手のシステムに合わせられたり、その他手書きやオリジナルEXCEL表
乱立します。
まだメールで送られて来るならまだしも
EXCELファイル作り、ご丁寧に印刷してFAX送信してくる企業も多い様です。
(にわかに信じられないかも知れませんが、意外に多いです)
そうなると、一部の会社のためにもFAXを残さざる得ない。

FAXで返信せざるを得ない。

もっと言うと、FAX、メール・・諸々混在
事務員も面倒なので、どちらかに統一して・・・
そうなるとレガシー側(古いシステム)に合わせざる無いですよね。
FAXが健在な理由です。

もっとご丁寧に言うと。

FAXを受けた会社は、このFAXを元にPCにデータを打ち込んでいたりします。
自社では単独のシステムが稼働している場合が多く
アナログ情報をデジタル情報に手間をかけて置換えているケースも多々・・・

データの二重打ち・・・この状況はかなり多いです。
又、この作業は事務員の方が行っている事も多いので
この作業を無駄な作業と感じずに行っているケースも多いです(事実)

外目やシステム屋目線で見れば、合理化やデータの一元化は簡単そうですが

現場目線で見ると、ややこしい過去の経緯や人間関係も有り深刻な問題です。
この部分の解決は、個別の対応では絶対に埒が明かないですね。
中小企業向けの電子データ交換(*EDI)は必要になるでしょうね。

電子データ交換(EDI、Electronic Data Interchange)とは、 標準化された規約(プロトコル)にもとづいて電子化されたビジネス文書(注文書や請求書など)を専用回線やインターネットなどの通信回線を通してやり取りすること。

注文書や請求書の標準化を国や業界団体が音頭を取り
統一性を持たせて行く必要がありそうです。
これを推進するだけでも、中小企業の従業員無駄削減が実現でき
生産性の髙い付加価値業務に転換できると考えます。

いきなり国や大きな団体では難しいでしょうから、
○○工業組合青年部的な組織で旗振りしてモデルケースを作ってはどうかな?
FAXネタから少し飛躍しましたが

この様な事が進まない事には
中小企業のFAX需要は無くならないと言うオチでした。

つづく

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