映像配信の最高峰は映画業界やTV業界を思いつきます。
技術スタッフ、技術レベルどれをとっても専門家のプロ集団であります。
この分野を素人が目指そうとしても、確実に編集技術も機材も高く敷居が高い独占的な環境でありました。
もちろん、タレントを含めてのCM広告モデルでもあり、技術レベルが向上してきた背景かと。
そこに登場した黒船の「YouTube」
今やTV業界を脅かす存在になってきました。
しかしながらYouTube自体は単なるプラットフォーム(TVと大差ない)なので
TV業界やタレントも活躍の場が変っただけにすぎません。
併せて技術や通信インフラの向上の恩恵で、素人に毛が生えた位のレベルからの
発信者「ユーチューバー」と言う言葉が生まれ、すこしずつシフトチェンジしている環境は大きな変化だと思います。
次に出てきた映像界のDX「TikTok」
その次に出てきた映像界のDX(個人的にそう思っているだけですが・・)は
「TikTok」の存在です。
TikTokは映像編集、映像配信に於ける民主化を広めた功績は大きいと考えております。
ここを少し深堀してみます。
TikTok(ティックトックとは、中国のByteDance社が開発運営しているケータイ向けショートビデオプラットフォーム。
中国本土版(抖音短視頻)と国際版(TikTok)の2種類があり、互いに動画は混じることはなく、そして、フィルターの種類などアプリの機能も差がある。
技術的価値の変化
TV業界でよく聞くCM製作費数億円、番組制作費のギャラ数百万
我々のおじさん世代はTVには多くの夢や希望を与えていただけました。
しかし、時代は変わり・・・これが民主化への変化点です。
YouTubeの登場で、TV業界の広告モデルが移動し始めております。
制作費用も価格破壊が起きてきているでしょう、タレントたちも今や一般ユーザー側が主導権を取り
数年前はなりたい職業の上位にユーチューバーが登場する状況です。
そこに、遅ればせながらコロナで仕事が激減したタレントがYouTube界に進出してきて
プロアマが玉石混淆で群雄割拠な状態です。(とりあえず知っている四字熟語を並べてみましたww)
YouTubeがTVを追い抜く勢いで広まる中、企業側も黙ってはおりません。
これを会社の広報や自社で活用したりと様々な使い方を模索し始め、各社メディア戦争が勃発もしております。
そこにTV業界の技術者もおりてきて、クオリティ合戦になっているのもYouTubeの特徴です。
少し話が広がりましたが、だんだんまとめてきます。
TV業界からYouTubeにプラットフォームは変わりましたが、業界そのものは民族大移動があっただけです。
映像編集技術もクオリティーを求めるように、編集機材やソフトも様々に広がりつつあります。
しかし、本当に素人(万人)が映像編集が出来るか?企画を考え続ける事が出来るか?
動画撮影して編集してアップして、ビジネスに転嫁することが出来るか?
この部分のデジタルトランスフォーメーションまでは進んでいないと考えます。
例えば
・一般ピープルは専門家が求めるクオリティーレベルを本当に望んでいるか?
・タレント(芸能人)やワイドショーなどの演出を望んでいるか?
・難しい映像編集技術を学んで行こうと考えているか?
この辺の課題に回答を投げかけたのが「TikTok」にほかなりません。
・素人が一発撮りで難しい編集はアプリ内で完結
・内容企画よりも、音楽にあわせて踊ったり他人のアイディアをまねしたり
・本格タレントよりもクラスの人気者レベルの一般人の中からスターが誕生
これが全てスマホ一台で「撮影-編集-配信」まで出来る簡単お手軽さ
閲覧者もお気に入りやランダム再生されるバラエティー感
今や、何時間見ていても飽きる気がしていません、気付くとTV、YouTubeよりも見てしまいます。
数秒から長くても3分以内との短尺なのも魅力なのかと思います。
プレーヤーも多いので、バラエティーに富むので見ている方も飽きない
こんな好循環を生んでいるTikTok現段階では一人勝ちの状況です。