平成から令和にかけては連携の時代
と言ったかどうかは定かではありませんが
「ビジネスの産、知識の学、モデル作りの官」と連携を組んだら
もの凄いパワーになるよね。
こんな感じで世界中で、このモデルにて色々なビジネスが動いております。
私自身も過去から現在にかけて様々な活動をさせていただいております。
産学連携(さんがくれんけい)とは、新技術の研究開発や、新事業の創出を図る
Wikipedia
ことを目的として、大学などの教育機関・研究機関と民間企業が連携することを
いう。政府・地方公共団体などの「官」を加えて、「産学官連携」または「産官
学連携」ともいう。
素晴らしい取組みで上手く機能すれば、理想的なビジネスにつながる
と期待を寄せて集まりますが
果たして期待通りの思惑になっているか?
予算だけを溶かしていないか?
この辺の考察と事例を
ものごとにはメリットデメリットがあります
実は思惑の違う三者三様、時には化学反応もあるでしょうが
相容れない壁が存在するのも事実です。
一般的な例で恐縮ですが、この三者三様は大きく
・産はビジネス拡大が主目的
・学は研究成果や論文などの実績
・官は年度予算や事例作り
ベクトルが微妙にずれていて並行線の部分も大きいです。
誰(どの立場の方)がファシリテーターになるかで方向性も変わって来ます。
総論賛成各論反対と言う場面もあり議論だけで終わるケースを多く見ております。
では表題の諸外国の例はどうでしょうか?
前職時に遭遇した、隣の大国とのビジネス案件です。
当時、とある半導体メーカーでファンドリービジネスの担当をしていた際の出来事です。
大国とのビジネスで先方は名だたる大学の教授が窓口で産学連携の企業でした。
もちろんこちらは「一流大学教授と言うブランドや名前で信頼出来る」
でビジネスを進めますが、要求ばかりで中々交渉が捗りません。
サンプル要求ばかりで一向に次に進まず、契約書も相手からすると
単なる紙切れです。
日本側はお堅く真面目なので、契約書一つに取っても慎重で時間もかかり
先方は「何でも良いからとりあえず契約だけ」を迫ります。
その結果、契約を行い
いざビジネスの段に既に多数の試供サンプルを渡してあり、こちらは出費しております。
程なくして、音沙汰が無くなり現地で確認をした所
その会社自体を解散していました。
どんなに契約書を交わしても、倒産したのでは継続は不可能です。
悪く言う所の持ち逃げで、数百万以上の自社持ち出しです。
これで少し凹んでいると、旧会社名を少し変えた社名の会社から連絡が
「取引したい」と…現地の調査員からは前会社を畳んでから
新たに再出発した会社らしいと言うオチでした。
まあ結果的にはそこで終わりましたが
結局何が言いたいかと申しますと
ビジネスのルールとしては最悪です、信頼関係も無いので問題外ですが。
死屍累々のリアルビジネスの中では日本は完全に遅れており
厳しい中での生き抜く手段であり
大学教授などの名声はビジネスを有利に運ぶだけのブランドでしか無く
そこを利用しようとする方々を利用するだけのこと
実に清々しい(訳は無いですが)
結局は産学官連携と言えば聞こえは良いですが
・日本はそれぞれの思惑で並行線
・他国はそれぞれの思惑はビジネス一本でシンプル
この辺のマインドの違いと言うお話です。
この手法が好きや嫌いでは無く
世界で戦うと言うことはこの様な事実もあると言うお話です。
三者の思惑では無く、ビジネスマインド一本で進めて行くと
もう一歩先に進むのではと考える次第です。
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